今夜も眠れない。
「…ふぅ。」
遅くなっちゃた…いい加減今日は休もうかな。
ここ最近夜に上手く眠れなくて、
すっかり昼夜逆転生活。
このあたりは気候も安定してるから、まあ良いんだけども。
おかげで航海日誌も今の時間までかかっちゃって…なんだか疲れた。
時間は多分、深夜過ぎ。
流石に同室のお姉さんも寝てる頃だと思う。
きっと可愛い寝顔なんだろうなぁ…。
急激にロビンの顔が見たくなった。
しかし長い時間なにも採らずに書き続けていたせいか
随分お腹が空いている気がする。
お菓子でも探そうかなーって部屋を出たら丁度サンジくんと鉢合わせた。
こんばんは。
「あれ、ナミさん。こんな時間まで作業してたのかい?」
丁度煙草を吸う所だったみたいで、ライターの火が彼の手元で踊っている。
「うん、お腹が空いちゃって切り上げたトコ。」
「じゃあ何かお夜食を作りますね。部屋まで届けましょうか?」
まだ火の付いていなかった煙草をケースに戻し込みながら彼は言う。
「ホント?ならお願いしようかな。」
「かっしこまりましたぁー♪」
さらりとした動作で一礼をして、ドアの向こうに彼が消える。
『部屋まで、』
そう、きっと彼は知っているのだ。
私が彼女に好意を抱いていることに。
早く部屋にと急ぐ足を抑えて、ゆっくりと女部屋へ向かう。
広くなった船内はギシギシと呻きもしない。
微かな音を立てて部屋に入った。
並んだベッドの奥には壁側を向いてロビンが寝ていた。
そっと顔を覗き込むと、少し口が半開きなっているのがわかる。
かっ…
「可愛い…」
おっと危ない鼻血が。
溢れ出る情熱(欲望と鼻)を抑えて、しばらく寝顔を眺める。
壁側に向いていた顔がゆっくりとこっちを向いた。
昼間の大人の顔じゃなくて、無防備でいつもより少し幼いロビンの顔。
無意識に少しずつ、寝顔に近付く。
我慢が効かない。ごめんね、
「ごめん…ロビン。」
いただきます。
起こさないようにそっと身を離して、
自分のベッドに顔を埋めた。
「柔らかかった…ロビンのほっぺ。」
好きでもない人に唇を奪われるなんて可哀想だから、
唇の横に口付けた。
ただそれだけでも心臓が酷く騒いでいる。
コンコン。扉が鳴る。
サンジくんがサンドイッチと紅茶を持ってきてくれた。
「冷たいのにしたけど、良かったかな?」
サンドイッチと紅茶をテーブルに置きながら彼が言う。
「きっと熱を冷ましたいんじゃないかなァ、って思って。」
楽しそうな、優しそうな笑顔で彼がそんなことを言うので、
「レディーの事はなんでもわかっちゃうのね?」
素直にありがとうなんて言えるわけもなく。
おやすみ、とだけ手を振って彼は去ったので、
とりあえず淹れてくれた紅茶を一口飲んで落ち着いた。
あまりにも愛おしい彼女を思うと、
自分の理性が少しずつ効かなくなっている事を
自分でも自覚はしてるから。
「あいしてるよ、ロビン。」
ベッドでは彼女がまだすやすやと眠ってて、
隣にいる私は今にも崩れそう。
ああ、今夜も眠れそうにない。
+++
あれ、なんかよくわからないオチですね。
文才欲しいなー溢れ出る妄想を何とかしたいなー。
くっつけてあげたのに文才がなくて書けません。
あ、サンジは何でも受け止めてくれると思う。
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