pj0216a | ナノ





歪愛

※烏さまリクエスト「静+帝×臨の3P(裏)」
R-18。基本やってるだけです。3Pとか無理やりとか苦手な方はご注意ください。

































前門の虎後門の狼という例えは微妙に違うが、前にダラーズ創始者、後ろに池袋の自動喧嘩人形という状況に。
臨也は事態が飲み込めず、ひくりと口元を引き攣らせた。

「ちょ、なんでっ」

じたばたと逃れようとするが、掴まれた肩が痛んだだけで不首尾に終わる。

「落ち着いてください、臨也さん」
「いや、どう考えても落ち着けないからね!?」
「うるせぇ、少し黙れ」
「いやいやいや!ここで黙って大人しくしてて俺にいいこと何もないよね!?」

背後から聞こえた声に怒鳴るが、返るのは溜息だけで。
臨也は青ざめたまま必死でその腕から逃げようともがく。

「シズちゃんも帝人くんも何考えてんのさ!?」

無理やり肌蹴られた上半身を背後に陣取る静雄に撫で回されて。
挟み込むように座った帝人に何度も口付けられて。
両腕を後ろで縛られた臨也は現在混乱の真っ只中にあった。
何でこんな事態になったと自身に問いかけるが、答えが出てこない。
帝人が急に臨也のマンションを訪れて、何の用かと首を傾げインターホン越しに対応して。
招き入れるべく玄関のドアを開けた途端、静雄に拘束されたのは数分前。
そうだ、そもそも帝人が自分の事務所を知っていたことから訝るべきだったのだと思い至っても後の祭りである。

「とにかく落ち着こうよ二人とも!」
「落ち着いてますよ。…あ、いや興奮はしてますけど」
「あんま暴れるな、うっかり潰したらどうすんだノミ蟲」
「ああああっ、もうホント人の話聞いてよっ…ってどこ触ってんの!」

ジッパーを下ろして侵入してきた帝人の手が、臨也のそこに下着越しに触れていた。
洒落にならないと首を振って訴えるが、無視してやんわりと揉まれる。
暴れようにも静雄の手ががっちりと押さえ込んでいるせいで、どうすることもできない。
布越しのもどかしい刺激は、ゆっくりと臨也を追い込もうとしていた。

「ッ…ふ、ぅん」

しばらく続けられると、じん、と痺れるような快感が湧き上がってきて。
臨也はその感覚に背を粟立たせ小さく喘ぎを零す。

「あ、…ッ…くっ」

きゅっと静雄に胸の突起をつままれて、びくりと身体が跳ねた。
こね回したり引っ張ったりされて、むずがゆいような奇妙な感じがしてくる。
下肢の熱が飛び火するように、胸の方もじんじんとしてきた気がして。
臨也は困惑気味に視線を揺らした。

「あっ、や、だっ…はなし、て…っ」

胸とそことを同時に違う人間に愛撫されるという異常な状況に、臨也は混乱しきっていた。
首筋をぺろりと舐められて、ぞくりと悪寒に似た感覚が走り抜ける。

「ふ、あっ…や、だ」

きつく目を閉じて首を振るが、二人の手は止まる気配がない。
次第に快楽に飲まれて蕩け始めた表情を熱のこもった二対の目が観察していることに、臨也は気付かなかった。
唐突に、静雄が臨也の身体を僅かに持ち上げる。ずるっと下着ごとズボンが足から引き抜かれた。

「ちゃんと感じてもらえてるみたいで安心しました」

にっこりと笑ってそう言った帝人が、今度は直接そこに触れる。

「ッ」
「おい、暴れるな」
「むちゃ、いうなよっ!だいたい――ヒッ!?」

抗議の言葉を続けようとした臨也に対して、静雄がその白い首に噛み付いたのと帝人がそれを強く握り込んだのはほぼ同時だった。
与えられた痛みに身体が強張る。

「駄目ですよ臨也さん」
「ったく、往生際が悪ぃな手前は」

痛みに滲んだ両目の涙は静雄と帝人がそれぞれ舐めとる。
そして、怯えの色を濃くした臨也の目を覗き込んで、帝人は殊更優しく囁くように言った。

「逃げたらこれからするよりもっと酷いことをしますよ?」

嫌なら逃げようなんて考えないでくださいね、と。
頬を撫でながら口にする彼の目は本気だった。

「臨也、逃げんなよ?」

ちゅっと頬にキスされる。
静雄がするには似つかわしくないほど可愛らしいキスだったが、今の状況では笑うに笑えない。
彼らの本気はしっかりと伝わってきている。逃げたらどんな目にあわされるのか、考えるのも恐ろしかった。
どこか楽しげに臨也を脅す二人の嗜虐性に気付いてしまった以上、諦めて大人しく従ったほうが危険は低いだろう。
そう考えて、臨也は青ざめたまま脅しに屈して頷いた。
ただ。

「ねぇ、せめて、なんでこんなことするのかくらい、教えてよ」

せめてそれだけは知りたかった。
転んでもただで起きる気は臨也にはない。なによりも、生来の好奇心はこの程度の恐怖では消えてはくれなかった。
一度諦めて覚悟を決めてしまえば臨也は存外図太く出来ていて。
先程からずっと何度も繰り返した問いの答えを求めずにいられなかった。
これから二人にされるだろう行為は理解できたが、その動機が気になって仕方なかった。
そんな臨也の態度にわずかに目を見開いて、それから帝人は苦笑する。

「僕も静雄さんも、臨也さんが欲しいんです」
「え…?…それどうい…ッ!…ん…ぅッ…しず、ちゃん…触るの、やっ」
「うるせぇ暇なんだよ」
「んッ…ぁ」

くちゅくちゅと先走りの滲む先端を指の腹で捏ねられて。
臨也の腰がビクビクと震えた。
それに気を良くしたのか、さらに幹を大きな手のひらで包まれて扱かれて。じわりと脳が快楽に犯されていく。
くすりと笑って、帝人も臨也の身体に触れながら言葉を続けた。

「僕たちはどっちも本当は臨也さんを独り占めしたいんですけど、そううまくいかないことは良く分かったんです」
「は、…っ…あぁ…ん…わ、かった、て…なんで…?」

耳元で苦笑の気配。そのまま耳朶を食まれて臨也の喘ぎが大きくなる。

「これでも結構アプローチしてたんですよ?」
「でも手前は鈍すぎてよぉ、全然気付かねぇときた」

両側から耳を責められて、ざわざわと広がる感覚に身悶えて。
そんな臨也の様子に愉しげに笑い合って、静雄と帝人が同時に耳元で答えを吹き込んだ。

「「だから、一時休戦することにしたんだ(です)」」

言葉と同時、臨也を愛撫する手がいっそう激しくなる。

「とりあえず、まずは二人で共有して」
「手前を惚れさせたほうが勝ちってことになった」
「ッ…なに、それっ、ひ…っ…あ、ぁぁッ」

どんな理屈だ、と思う。
自分の意見は無視かよと憤るが、その思考はすぐに与えられる快楽に押し流された。
先走りはすでに白濁交じりで、あとは開放を待つだけの状態で。
卑猥な水音に聴覚から犯され、弄られ過ぎて腫れ始めた胸を舌先でねぶられて。
臨也の脳は処理の限界を超えてオーバーヒート寸前まで追い詰められていた。

「あ…もっ、やだっ」
「イキたいですか?」

問われて素直にこくこくと頷くと、静雄の指が先端の小孔を引っかいた。

「ヒィッ」

悲鳴を上げて身を捩るが、下肢を握られたままでは大した動きはできない。
さらに、帝人の指が臨也の欲の根元を強めに握ってきた。
塞き止めるように指で輪を作られ、これではイけないと涙で滲んだ目で訴えるが。
くすくすと笑う二人は限界を訴える臨也を弄ぶ気でいるらしい。
先端を爪の先で抉ったり、執拗にくびれの部分を弄ったり。
首も胸も耳も少しでも反応を返す場所はすべてしつこく触れられた。
好き勝手に、熱を塞き止められたまま与えられる刺激はもはや拷問に等しかった。

「ふぅっ…あ、あ…やっ…ぁあっ」

ぼろりと溢れて落ちる涙。
それさえ残さず舐めとられてしまう。

「やぁっ…も、やだっ…っ」

イキたいイキたいイキたいっ。
もうそれしか考えられず、臨也は首を振って助けを乞うように縋る視線を帝人に送る。
手を縛られていなければ、背後の静雄にも縋っていただろうほどに切羽詰っていた。
苦しいイキたい。
気が狂うと本気で思いながら、腰を自分から二人の手に押し付ける。

「イ、イカせて…も…ッ」

先端の小さな孔が収縮するたび、とろとろと白濁が幹を伝って零れ落ちていく。
その卑猥な光景が二人の目を愉しませていたが、そんなことはもうどうでも良かった。
お願い、と懇願する臨也の頬に両側からちゅっと軽いキスをして。

「イカせてあげてもいいですよ。ただし――」
くすりと笑う帝人の言葉を引き継いで、静雄がやはり笑いを含んだ声で告げる。
「俺たちと付き合うって約束するんならな」

卑怯だと思うのに罵る気力はもう残っていない。
そんなことよりもう出させて欲しい。それだけが今、臨也の脳内を占めるものだった。
ぐちゃぐちゃになった思考は後のことを考える余裕もない。

「つ、きあうっからっだから――ッ」
「好きな時に抱かせてくれますか?」
「う、んっ…わか、た…からっ…も、おねが…ッ」
「じゃ、手前はもう俺らのだからな?忘れんなよ?」

ぐち、と粘液の音をさせて、二人の手と指が臨也を追い上げるために動き始めた。

「あ…あ…ぁ…ぅ、ア」

先程までの焦らす動きから一転、射精を促す強い刺激に眩暈がする。

「うぁッ……あッ……ッ…やァッ……アァッ……ァぁああッ」

ビクビクと身体を震わせて、臨也は白濁を吐き出した。
散々焦らされ我慢したあとの射精は長く、頭の中を白く灼き尽くしていく。

「ふ…ぅ…ぁ、ぁ」

完全に身を預け小さな痙攣を繰り返す身体に。
静雄は口の端を吊り上げ、帝人と頷き合う。
不穏な気配を再び漂わせる二人に、だが、臨也は目を閉じていて気付けなかった。

「っ…ん、んっ」

くっと顎を掬われて首を捻れば、静雄が唇を合わせてくる。
舌先で舐められて求められるまま口を薄く開けば、すぐに肉厚の舌が侵入してきた。

「ん…ぅう……んッ」

たっぷりと舐られ素直に混ざり合った唾液をこくこくと飲み込む臨也に。
静雄はいい子だと言うかのように触れるだけの口付けを贈る。
それにほっと息をつき、これで終わりかと安堵しかけたが、帝人が無常にも続行を告げた。

「次は僕たちの番ですよ臨也さん」

頑張ってくださいね、とにっこり笑われて。
自身が吐き出した白濁に濡れた指が尻の狭間に侵入して後孔に触れる。
瞬時に青ざめた臨也は身を硬くするが、やわやわと円を描くように撫でられてつぷりと指が内部に潜り込んできた。
二人の表情から受け入れる以外の選択肢は最初から用意されていないことを感じ取って。
臨也は諦めて目を閉じ、これからもたらされるだろう苦痛と恥辱と快楽を思い身を震わせた。















※ある意味最悪のタッグにとっ捕まって無理やりものにされちゃう話(身も蓋もない)

最初もっと重い話で考えてて書いたものの微妙に納得がいかず書き直すこと2度…。
裏との指定にもかかわらず最後までいきつかない上にぬるいのですが今回はこのくらいで…。
力量不足で申し訳ありません!書き直し要請はいつでも受け付けます!
リクエストありがとうございました!



一応元の重い話の方もリンクを繋げておきます。が、臨也さんが酷い目に合ってますのでご注意ください。→パターンB


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