通称はヴェヒター。
妖魔の強い欲望を律するという意味で、調律者と名乗っている滅魔の集団。支部が各地に点在しており、組織内の人員はかなりの数を誇る。
数ある対妖魔組織の中でも一二を争う巨大勢力であり、その権力は絶大。

毎年行われている所属試験は規定人数の約十倍の応募が殺到するほどの人気組織である。ヴェヒターに所属するということは滅魔にとってのエリートコースとも言えるだろう。

戦闘能力を数値化しランク付けをしている組織の一つであり、そのシステムを作り出した最初の組織である。
ランクの情報を基に各々の実力に見合った任務を与えているため、他の対妖魔組織に比べて人員の死亡率が圧倒的に少ない。
優秀な人材には任務よりも命を優先させる、任務にはより多くの人員を使う、戦闘能力が低ランクだった者にはデスクワークを勧めるなど組織員に対する待遇が良いのもこの組織の特徴である。


また人間の文化に対しても理解を示し、積極的に電子機器や精密機械を組織のシステムに取り入れている。組織内の秘密主義も徹底しており、ごく一部の情報しか外部に漏れていないのはこういった組織にしては珍しいと言える。


首都にある本部の総責任者は榊太郎、選抜された幹部の代表は跡部景吾が務める。