※「キミトスベテ」mako様へ相互記念。R-15位。色々注意。








「よお、昼」

 仄暗く光るしだれ桜の花弁がはらり、はらりと舞い散る暗闇の世界に十三歳にしては低すぎる男の声が響いた。声の主は恰幅の良い男。十三歳に見えない為、低い声にも納得がいく。

「今日の体調はどうだい?」

 ぺたり、ぺたり。草履も履かずに素足で花弁が散りばめられた庭を歩く。ぺたり、ぺたり。向かう先はしだれ桜の根元に四肢を投げ出したまま横たわる夜のリクオの半身の隣。ぺたり、ぺたり。何度も声を掛けてみるのだが、昼のリクオから返事は無い。体調が優れないのか、それとも一日放置をしていたから怒っているのか。

「悪かったよ。もう放置なんざしねえから許してくれ」

 ぺたり、ぺたり、ぺた……。昼の傍までやって来て足を止める。己の目線を低くしようと膝をつき、そっと手を伸ばして横たわっている彼の肩に触れれば、びくり、と昼は震えた。そのまますすすっと指を首元へ這わせると、びく、びく、と小刻みに体が震える。――面白い反応だ。

「なァ、聞いてっかい?」
「触らないで」

 ぴん、と張り詰めた声が夜を拒絶する。これを聞いたのはもう何度目になるか。両手の指で数える事が出来た時までは覚えている。しかし、その後は面倒になって数える事を放棄したのだ。

「触って欲しいんだろう?」
「嫌だ、違う、やめて」
「嘘はいけねえなあ」

 くつりと喉で笑いながら首元に触れていた手を一旦離し、そのままそれを下肢へと運ぶ。着物を捲って白い足を露にしてから、両足の付け根にある萎えた昼の肉棒を優しく掴んで揉むと、くちゅり、と水音がした。

「う、あ……や、めて。夜!」
「はははっ、気持ちヨさそうだなア」

 優しく揉んでいた手を少しずつ強く、激しく動かしていけば、水音は更に増し肉棒も勃ち上がり始めた。それと同時に昼の喉から発せられる嬌声も甲高くなっていく。口の端からはだらだらと透明な涎が溢れ、着物の衿を濡らした。何故だか無性にそれを舐めたくなって、夜はべろりと涎を舐めとる。嗚呼、なんて甘美なる雫か。

「甘えなあ……」
「んっ……やだっ、あっ、あっ、もう、」
「良いぜ。イケよ」
「ああっ」

 ねっとりとした白濁が夜のごつごつとした掌を汚す。脱力した昼はぜえぜえと荒い息をしながら、夜の方を睨んだ。……瞳が涙で潤んでいて全く怖くなんか無いのだが。

「……何時までこんな事やるの?」
「んー?」

 夜の真っ赤な舌が昼のモノで汚れた掌を綺麗にしていく。彼のその行動が恥ずかしくて昼は何時も目を逸らしてしまうのだが、夜がわざとらしくぴちゃぴちゃと音を立てるので、脳内にくっきりとその様子が浮かんでしまう。

「もう嫌だよ。こんな事……早くやめよう」

 ボクはキミなんか愛して無いし、キミもボクを愛してないだろう?
 嫌、嫌、と必死に首を振る昼。それが愛らしく見えて、まるで誘っているかのように見えて、夜の肉棒が張り裂けそうになる位まで質量を増していく。こうなってしまっては、男としてもう止める事なんて出来やしない。

 可愛い昼。
 可哀想な昼。
 こんな野獣の暇潰しの相手なんかに選ばれてしまって。

「やめる?……そうだなあ」

 脱力したまま仰向けに倒れている昼の上に覆い被さるようにして、乗り掛かる。この先、昼の身にどんな事が起きるのかはもう分かっているのだろう。何せ、もう何十回、何百回とやってきた行為だ。嫌だ、と言って必死に逃れようとするが、押さえつけられてしまい逃げ出せない。

「オレの遊びが終わらなきゃ、止めれねえよ」

 ずぶり。
 気持ちが悪くなる程大きな肉棒が昼のナカに進入した瞬間、昼は思わずないた。




暇潰しにお遊戯しませう









「キミトスベテ」mako様への相互記念小説でした!切甘を、とのリクエストだったんですが……何処が甘いんでしょうか(汗)おいおいおい、と書き終ってから自分に突っ込んだほどです。しかも、R-15指定だし!ほ、本番までやってないから良いですよね?(最後の文を見なさい)最後の“ないた”は“泣く”でも良いですし“啼く”でも可能。お好きな方に変換してくださいませ。こんな小説で良ければ持って帰ってあげてくださいまし^^お持ち帰りは勿論、mako様だけでお願い致します。
こんな阿呆な管理人と暗い話ばかり置いてあるサイトですが、今後も仲良くしてくださいまし!




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