エピソード7


まぁ、その後はいろいろあったんだけど
正月とかお盆は三葉お姉ちゃんの元に戻っていた
お兄ちゃんたちは年中無休の仕事だから帰ってないらしいけど…

「じゃあ、近藤さんと空さんは義理の兄妹なんですね…」
「そうそう」
「会いにいかなかったんですか?近藤さんに…」
「……嫌いかって言ったら嘘になるけどさ、

会いに行きづらいんだよ」

まさか、あんな時に話してると思ってなかったから…
心の準備ができてなかった

怖かった…

怖かったんだよ…

『正直迷惑なんだよ』

母さんの声が頭の中で反響する
私は何で捨てられていたんだろう
考え出したらキリがないことは分かっている

分かっているけど考えちゃうんだよ

「空さん…大丈夫ですか?」
「あ…、うん大丈夫」

新八くんはホッしてくれてるけど銀さんは少し心配そうな顔をしていた

「難しい話はわからないアル。とりあえず、卵かけご飯用意したアルよー」

卵かけご飯用の茶碗を四つと丼が一つ

「また、卵かけご飯かよ!!」
「じゃあ、銀ちゃんは食べなくていいアルよ」
「すみませんでした神楽さん」

「ご飯を食べたら落ち着くアルよ」

無邪気に笑う神楽ちゃんを見ているとあのことも正直どうでも良くなってきた

「ありがとう、神楽ちゃん」

とりあえず、万事屋の食生活が気になるから、明日も来ようと思った



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