短編 | ナノ


教室で彼奴等を見た
まさか、ここでヤルのか!?
と思いながらもつい、見てしまうのは思春期だからしかたない

「なまえ」
「何?真......ん...ふぅ...」

Dキス!?やば、彼奴らまぢでヤルんじゃね!?とつい思ってしまった

「にっが!!また、真、100%のチョコ口移ししたぁー」
「うるせぇな、仕方ねぇだろ」
「意味わかんないし...」
「たまにゃいいだろ。お前いつもあんなあっめえの食ってんだから」
「そだねぇ...

なんか、真に口移しされたやつだけ、あとから甘く感じるんだよねぇー」

遠目からでもはっきりわかった
彼奴は今顔が赤い
耳まで真っ赤だ

「ばぁか」

明らかにその声は俺たちに浴びせるような声でなく

いとおしい人にだけに出す声だと一瞬でわかった



ああ、花宮は彼女を愛しているのか
彼女は知っているのだろうか
彼奴があんな顔をするのは君の前だけだということを


(愛してるなまえ)
(?なんか真が素直)
(うるせぇ、ばぁか)
(バカップルめ......)



次の日、花宮みょうじカップルを見守ろう隊が結成された

提出;きみがだいすき!



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