マサ蘭
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霧野先輩がころりと寝返りをうつとシャンプーのいい香りがする。ふわり、ふわり。
日曜日の朝。俺はこの時間が大好きだ。
学校もなく部活もないこの日曜日が。
毎週土曜日から日曜日にかけて、霧野先輩が俺の家に泊まりにくる。
いつもはできない夜更かしをして、朝も学校へ行く時間より遅く起き、とくになにもないが布団の中で2人、ごろごろするのがお決まりになっていた。
だいたい俺が先に起きて霧野先輩の寝顔を楽しむのもお決まりだったりする。何時間みていてもきっと飽きないだろう。
つん、と先輩の頬をつついてみると、いつもはぎっちりと結っている髪の毛がさらり、と揺れる。
髪の毛を持ち上げてみると結構長いんだなあ。と今更。
すーすー寝息をたてる霧野先輩。
いろんなことしたいけど、起こすのもあれだなあ、と思いまだ先輩の寝顔を見つめる事にした。

(9時48分の日曜日)

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あれ…布団の中でいちょいちょがかきたかったのになあ…

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