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初々しいマサ蘭♀甘−−−−−−−−−−−−−−
「好きです付き合ってください」
いつもの意地悪な顔でなく、真剣な顔で言う狩屋に俺はドキドキした。
俺も狩屋の事が好きだったのだが、まさか告白されるなんて思ってもいなかった。
だっていつも髪の毛引っ張られたり、足ひっかけられたり、スカートめくられたりされてたし。
俺は狩屋の告白に頭を縦にふった。
しかし、付き合って変わった事があった。
以前より狩屋が冷たくなったというか、あまり話をしてくれないというか。
登下校は一緒なのだが、全然喋らない。一言も。
俺から話をかけても軽く相槌をうつだけだ。
本当に俺たち付き合ってるのかな。
狩屋は冗談で告白したつもりが、俺が本気にしちゃったから今更嘘だって言えないのかも。
それが本当だったら悪い事したなあ…。
「あ、先輩」
「え、あ、なに?」
昼休み、屋上で一緒にご飯を食べている途中、狩屋が久々に話をかけてきた。
なんだろう、やっぱり別れようとか?いやな予想が頭をよぎる。
「次の休みにデート行きませんか」
ちょっと照れたような顔をして、狩屋がそう言った。
なに、なんって今言ったんだ?
次の休み?デート?行く?
「な、先輩!なんで泣いてるんですか!」
「う、え…」
目に手を当てると生暖かい涙が手についた。あれ、俺、泣いてる。
「いやでしたか?」
「ちが、だって」
理由を話そうとした時、狩屋がぎゅっと抱きしめられる。こんな事はじめてされたから、ドキドキが狩屋に伝わらないか緊張した。
「かり、や?」
「ずっとこうしたかったんです」
耳元で狩屋がそう言った。その後に俺の頭をポンポンと2、3回たたいた。
「先輩を傷つけるのがこわかった。今まで意地悪ばっかり俺、してたから、その」
「ばかー」
狩屋の胸板に顔を埋め、わき腹にチョップをかます。
なにするんですか!と狩屋は怒るがなんとなく嬉しく感じる。
「いつも通りにしてくんないと困る!」
「いつも通りって…」
抱きしめられてよく後ろが見えないがなにやら下半身がヒヤリとする。
もしかして、と手をスカートにかけると、狩屋がスカートを持ち上げていた。
「っ!」
「いつも通りってこういう事ですよね、センパイ?」
「変態!」
「先輩が言ったんでしょ」
「ちが、」
「でも彼女のスカートを他の男がいる所でめくりたくないですよ」
「か、のじょ、」
「なんですか、いまさら」
「いや、お前からそんな言葉がでてくるなんて…」
また狩屋の胸板に顔を埋める。
なんだか改めて彼女と言われると恥ずかしい。
「て、いうかなんで泣いたんです」
「別れようっていわれると思った」
「…はぁ」
「なんだよ」
「俺、先輩の事好きです、めちゃくちゃ好きです、むしろ愛してます」
「ぷ、」
「笑わないでください」
「狩屋顔真っ赤」
よしよしと頭をなでると腕をつかまれて軽く頬にキスされた。
「う、」
「先輩も真っ赤」
「うるさい」
俺と狩屋が顔を向き合わせた後、狩屋の手が俺の頬にあてられる。
もしかして、と思い俺は目を閉じた。そして、目を開けたあとに俺も狩屋も顔を真っ赤にして笑いあったのだった。
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あぽろさまリクエストの初々しいマサ蘭♀でした!
初々しいというかわいいリクエストだったのに全然かわいくないし初々しいくないマサ蘭になってしまいましたすみません!!
これからも当サイトをよろしくお願いします!
リクエストありがとうございました!
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