マサ蘭
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小さい道を通っていると思いだすのは俺が小さいとき、少しの期間だが遊んだ事のある緑の髪の男の子の事。
あれは俺が小学校に上がった頃だっただろうか。
親戚の家に遊びに行った時、外で遊んでいたつもりが、いつの間にか知らない小さな道を歩いていた俺。迷子だった。
今思い返せば、小さな道だったのに、周りのブロック塀が高く見えたり、先が見えなくてヒヤヒヤしていた。
そんな時に助けてくれたのが俺よりも少し小さな緑の髪の男の子。
家の場所をだいたい伝えると男の子は俺の手を引き、伝えた場所の近くの公園へつれていった。
その男の子が言うには、公園で親を待った方がいいとの事。
多分だが、迷子なんて恥ずかしいだろ、その年でって言いたかったんじゃないか。
ちょっと男の子と遊んだ思い出はハッキリ覚えている。
ちょうどサッカーブームだったから、一緒にサッカーをしたり、ブランコをしたり。ちょっとの時間だけど楽しかった。
公園に親が迎えに来ると男の子はさっさと帰ってしまった。お礼くらいしたかったな、と小さいながら思っていたのを覚えている。

「先輩」

1人で小さい道を歩いていると後ろから声をかけられた。狩屋だ。

「奇遇ですね」

「そうだな」

「一緒に帰りましょうよ」

珍しい事もあるもんだ。
狩屋の誘いをうけて、俺は狩屋と一緒に帰る事にした。
少し歩いた所で狩屋が口を開く。

「小さい道通っていると昔遊んだピンク髪の子、思いだすんです」

「えっ」

(これって運命なんですか?)

(よかったら『ありがとう』と言わせてください)

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こういうのむずかしい

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