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2012/02/10 00:02


・あてんしょん!
さた♀ひなというかさた→←♀ひな
幼なじみ設定!です!
途中から佐田くん視点
ちなみに雛乃ちゃんの一人称は僕です…公式ではどうなのか…
おKな方はどうぞ!

それは部活が終わって、明日の話を佐田くんとしようとした時だった。

「えええ!明日一緒に出かけるって言ったじゃん!」

「だから赤点取りそうだから家に引きこもるんだって…」

「勉強くらい僕が教えてあげるってば!」

「女に頼るとか情けないし」

「…佐田くんのばーか!知らない!太陽とでかけるからいい!!」

僕がそう大声で伝える周りは「またか…」という目でみんなこちらをみる。
佐田くんは、はぁとため息をついた。ため息つきたくなるのはこっちだ。
佐田くんとは幼稚園から一緒で所謂幼なじみ。
僕は小さいころから佐田くんが好きで、佐田くんがサッカーやり始めたら僕もサッカーをやったし、佐田くんが新雲に入るって聞いたら僕も同じ学校に入ったし、サッカー部に佐田くんが入ったから僕はサッカー部のマネージャーになったし。
別にストーカーとかじゃなくて、ただ、佐田くんの事が好きなだけ。
だけど彼は僕のことをただの幼なじみとしか思っていないみたい。

「どう思う」

佐田くんと喧嘩した次の日。
アイス屋で太陽に聞いてみた。

「なにを?」

「佐田くん、僕のことただの幼なじみだと思ってるのかな」

「うーん…どうだろうね」

「太陽はいいなあ…佐田くんと一緒にサッカーできるし」

「雛乃ちゃんは自分でマネージャーになるって決めたんじゃないの?」

「最初は試合に出れなくてもいいからフィールドプレイヤーになりたかったよ?だけど佐田くんが…」

「佐田がだめっていったの?」

「…危険だから、って」

「それってさ、雛乃ちゃんの身になんかあったらいやだから佐田がそう言ったんじゃない?」

「違うよ、多分僕のこと邪魔だと思ってるんだよ」

きっとそうだ。
だからマネージャーになれって言ったり。最近距離置かれたりされているんだ。
ああ、なんか考えてたら涙でてきた…。

「そんなこと、ないと思うよ?」

「え…?」

「佐田はいつも雛乃ちゃんのこと見てるし。ただ、雛乃ちゃんのこと、心配なんじゃないかな?」

「…太陽には言っておくね」

「なにを?」

「僕、佐田くんのこと好き」

「うん」

「無理かなあ?」

「大丈夫!雛乃ちゃんなら大丈夫!」

「だって!佐田くんって意外にモテるんだよ!?ライバル居すぎる…よ」

「雛乃ちゃん…」

話こんでいたら、いつの間にか頼んでしたバニラアイスが溶けていた。
ふう、と一息つき外をみた時だった。

「え」

「雛乃ちゃん?」

「あれ」

「ん?」

外を指を指すと太陽が「あ」と呟く。
あれは。

「さたくん…」

「…」

「家で勉強するっていってたじゃねーかよ!」

「ひ、雛乃ちゃん…言葉づかい…」

「うう…ただ僕と遊びに行きたくなかっただけじゃん…ばかさたくん!」

もう一度外に視線を戻すとなにやら佐田くんの様子がおかしい。
さっきから隣にいる女の子の体をじろじろみて…ん?

「おんなのこ…?」

1人なら許そうとか思った。けれど、女の子と一緒?

「さあああたあああくんんん!!」

「ちょ、ま、雛乃ちゃん!アイスどうすんのさ!」

僕は無我夢中で走った。
サッカー部マネージャーをなめるなよ!

「ひ、雛乃ちゃんはやいね」

「ここに入ったよ…」

そこはオシャレが大好きな僕でもあまりに高すぎて入れない店だった。

「太陽」

「え?」

「ちょっと手伝って」

「わ、ちょ、」

みてろよ佐田くん…!

−−−−−−−−−−−−−−

俺は最低だ、すごい最低なことをしたかもしれない。
大好きな雛乃に嘘をついてしまった。
勉強なんてうそだ、うそ。
だけどこうするしかなかったんだよ!ごめん雛乃!
そう心で謝っていたか知らないが、その雛乃がなぜか俺たちと同じ店に来ている、しかも誰かと一緒。

「たーくん!なんかお洋服かって!」

「ひ、雛乃ちゃんの願いなら…はは…」

おいおいおい!誰か知らないが雛乃の隣の奴かっこいいじゃないかよ…!
なんてシーンを見てしまったんだ、俺。
バレないようにコソコソしていたが、何故か雛乃たちは俺たちの近くにきた。
まずい、と思い、連れの女の子と試着室に逃げ込む。
雛乃たちはもう目の前にいた。

「たーくん、佐田くんって人ひどいんだよ、僕とでかける約束してたのにキャンセルしたの」

ち、ちがうんだよ、雛乃…っていいたくなるが、我慢しなきゃバレる。

「それでさ、」

「雛乃ちゃん」

「え?」

「雛乃ちゃんもちゃんと佐田くんに伝えなきゃだめだよ」

「た、たいよう?」

「佐田くんも雛乃ちゃんに伝えなきゃだけど、ね」

「ちがうじゃん!予定とちが…」

「ってお前太陽か!」

「ぎゃああ!でてきた!」

「あ」

よく声を聞いたら太陽だった、しかも男装って…雛乃が考えたんだな。
…ん?あ!

「やべ…」

「佐田くん」

もっとやばい、雛乃怒ってる。

「僕との約束やぶって楽しそうに女の子と…!」

「違うんだよ雛乃」

「そうだよ雛乃ちゃん。佐田は雛乃ちゃんのためにこういうことしてるんだよ?」

「太陽?なに…2人ともグルなの?」

「僕はただ佐田の恋愛相談受けてただけ」

「佐田くんの恋愛相談?」

「佐田もちゃんと言わなきゃ」

「う、」

「な、なに?」

「違うんだよ雛乃。本当は、だな」

「え?」

「雛乃、誕生日じゃん…明日だから、服あげたくて、さ」

「へ、あ、は!?」

「お前にサイズ聞いたらバレるし、だからお前と背丈が似てるクラスの女子にたのんだんだよ…」

「…そうなん、だ」

「こそこそしててごめん。雛乃がこういうの嫌いなのは俺が一番知ってるのにな」

「ゆる、す」

「雛乃…」

「っていうかこそこそなにかやられるのが嫌いって分かってるならさ、誕生日の日に一緒にきて買ってくれればよかったじゃん…」

「サプライズだよサプライズ」

「はぁ、佐田くんって本当ばか。それより」

「え、」

「太陽に恋愛相談ってなに」

「あ、それはだな…」

「なに!」

「あとで!あとでな!」

「はああああ!?」

「はは、よかった2人とも仲直りできて」

(あとでっていつ!?)

(誕生日の日に言うから待ってろ!)

(ますますわからない!)

−−−−−−−−−−−−−−

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