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2012/01/12 01:54


先輩、メアド交換しましょうよー!
そう言われてもう2ヶ月くらいたつがまだ狩屋からメールが一度も来たことがない。
まあ、部活で毎日会って、それなりに話もして、メールなんてしなくても全然平気、むしろなんでメアド交換したんだってくらいだ。

初めて狩屋からメールが来たのは夏休みにはいった直後だった。
円堂監督たちの提案で、一週間だけ練習が休みになった。
毎日のように練習していたから、休め、とでもいいたいのだろうか。
俺が思うに、この一週間で怠けた奴はスタメンに選ばれないと思っている。
円堂監督たちはためしているんじゃないか。
話がそれたが、狩屋からのメールはその円堂監督たちの提案があった日の夜だ。
内容は『メアド交換したのにメールしてませんでしたね、』というもの。
俺は普通に『そうだな』と一言。
それから何度か往復し、狩屋が『明日から一緒に練習しません?』と切り出してきた。
一人で練習するより二人のほうがはかどるだろう、と思い提案を受けた。
だけど、そのあとにきた『ついでに電話番号も教えてくれません?』のメールにびっくりした。

「はっ?」

つい言葉にだしてしまった。
ついでにってなんのついでだ、とつっこむ。
とりあえずメールに電話番号を載せて送るとすぐにかかってきた。

「わ、」

『あ、本当にかかった』

「どういう意味だ?」

『いいえー?』

いつもの嫌味も何故かくすぐったく感じる。

『それより先輩』

「なに?」

『いや、本当に俺と練習して大丈夫なんですか?』

「なんで、俺がいいよって言ってるんだから大丈夫…」

『てっきりもうキャプテンと一緒に練習する予定たててるかと思った』

「…え?」

『予定なかったんじゃこんなはやく先輩キープしなくても大丈夫だったかも』

「な、なんだよそれ!」

『だって一週間も先輩に会えないなんて耐えらんない、だからキャプテンよりはやく先輩と一緒に練習する約束しなきゃーって思ってたんです』

「、狩屋」

『はい?』

「俺、嬉しいよ」

『急になんですか』

「そう言ってくれる後輩できて本当に嬉しい」

『そこは後輩じゃなくて恋人でしょ、先輩?』

「うるさいな…」

『あはは、じゃあまた明日ね、先輩』

「ああ、また明日」

『…おやすみのちゅーとかないんですか?』

「ない!だからはやく寝ろ!明日はやいんだから!」

『はいはい、じゃあおやすみなさーい』

「おやすみ」

ぴ、と電源ボタンを押すとしん、と静まる部屋。
ちょっとそれが怖くなってはやく明日にならないかな。そう思い布団にもぐりこんだ。

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中途半端ですがおわりです。
ただ、会えなくて寂しい狩屋を書きたかっただけ


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