ぐだぐだ | ナノ



※ヒロイン妹設定


『疲れたー。』

10時少し手前に帰ってきたのは、妹であるなまえ だった。
俺のように部活を続けている訳でもなく、暇で家に長い間居たくないと理由で
地元では有名な地域型スーパーでレジのバイトをしている

「おう、お疲れー」

『もーやだー、明日やすみだけど、
また次の日から3連勤だし、日曜日、朝市あるし』

「また一日つぶれるの?」


『んー、そうだね。
12時出勤の9時上がりだし。そいえば試合だっけ?』

「まぁ、来てくれるなんて期待はしてなかったよ」

『いまのバイト合わないなぁ』

夏休み期間から始めたバイト。
はじめてのバイトでまだ給料を貰ってないのに
過酷な長時間の勤務。
まだ中学校気分の抜けてないなまえにはきついものだった

「でも給料貰えばかわるんじゃない?」

『仕事が合わないのも一理あるけど
人間関係に合わないのもあるんだよね、』

「癖あるもんねーなまえ 」

『ありませんけど、』

流されやすいが、理由と行動の意味を理解しないと納得できない
そして、その外見とは裏腹に、口も達者で気が短く
兄の俺にでさえ、愚痴は言うが
絶対に本心を見せない、言わない なまえ
人当たりもいいが、それは本人いわくの生きる術

『兄ちゃんも社会に出たらわかるもんだよ
マークさんやディランさん、土門さん達がどれだけ大切にしなきゃいけない存在なのか
あんなにいい人なんて、私の周りには絶対にいない』

「断言できるのか?」

『先輩も同級生も後輩も話せる程度、遊ぶ程度
先生も上司も、信用はしている、でも信頼はしてない
それが、私の中での他人との付き合い方』

依存しないように、うまく生きるのが大切。
一個下の妹は、偏った考えしかしない
まったく、これほど青春とかリア充と呼ばれる言葉と無縁なやつは、俺の知る限り、一ノ瀬 なまえだけだ

「明日俺もオフだから
カラオケ行って、お化け屋敷行こう。」

カランと涼しそうな音が響き、コップの汗がテーブルを濡らす

『あっち高い
でも行きたい』

「なら決まり。
ほら、さっさと飯食って寝ろ」

『風呂入るから、まだ寝ないし』

バカじゃない?

そう言って、コップが溢れるぐらいに注いだサイダーを一気に飲んだ 




028 アルバイト
-->ゆーふさま




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -