02


次の日の昼休み
昨日拾った生徒手帳を何気なく眺めていると隣に誰かが座ってきた


「それみょうじなまえの生徒手帳!?何でお前が持ってんの!?」

「昨日拾った。そんなに驚く事でもないだろ。」



クラスメートの島直樹
相変わらず騒がしいヤツだ
そう思っている俺の隣で大して気にした様子もなく、ソイツは話し続ける



「みょうじって隣のクラスだけどさー、可愛くて頭もいいから人気者なんだよ。それにプロデュエリストだったみょうじあねのなまえの妹だし、そういう意味でも有名人だな。」

「…プロデュエリスト?」

「なんだお前、知らねーの?みょうじあねのなまえ、超有名人だぜ!デュエル界の女王なんて言われたデュエリストでさあ。」



ヤツはそう言って映像を見せてくる
確かにそのデュエリストは昨日の少女にそっくりだったし、みょうじあねのなまえという名前も聞き覚えがあった


「でも10年前に事故で亡くなってさ、両親も早くに亡くしてるらしいから一人暮らししてるみてーよ。」

「10年前…」



その後、ああだこうだと一人で語っている島を横目に俺はもう一度生徒手帳を眺めた

偶然とはいえ10年前に大きな影響があったという点に何処となく、みょうじなまえという人物に興味を持った瞬間だった



既視感、共通点、興味


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遊作のハイスペックさに尊敬します。
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