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「1年のみょうじなまえです、宜しくお願いします。」
放課後なまえと共にデュエル部を訪れ、簡単に経緯を説明する
なまえが入部するとわかった瞬間ある者は手を叩き、また別の者は涙を浮かべながら喜んでいた
「藤木!よくやった!」
「別にお前の為じゃない。」
島も興奮覚めやらぬ様子で早速なまえに声を掛けに行ったようだ
「えっと、俺は藤木と同じクラスの島直樹ってんだ。その……みょうじってさ、デュエルとかすんの?」
「はい、お姉ちゃんから教えてもらったので。」
そもそもデュエルに興味がなければこの部室に足を運ぶ事はないだろう
考える以前にわかりそうな事だが
先輩達は勿論、財前葵も何かしら質問しているようでなまえの周りには一気に人だかりが出来ていた
「みょうじさんも彼と同じカード収納式デュエルディスクなのね、Playmakerと同じ。」
「はい、お姉ちゃんが使ってたものですし。…それに…Playmakerも素敵、だから。」
「え?」
「あ…い、いえ!何でもないです!」
語尾が聞き取り辛かったのか聞き返す財前に対し、なまえは慌てて首を振りながらその場を取り繕う
だが俺にははっきりと聞こえていた為、その内容に思わず耳を疑った
『おい、お粗末ちゃん。なまえはPlaymakerサマが素敵だってよ。』
「…黙れ。」
軽口を叩いてくるAiの所為で余計に苛立ちが募る
人だかりの中で楽しそうに談笑するなまえを見つつ俺は一人、何とも言えない複雑な気持ちになった
知る者はいない、複雑な心境
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お調子者だけど島くん、結構好きですよ。