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「うわあ…!可愛い魚達がいっぱいいる!」
放課後なまえと共に訪れた水族館
彼女は目をキラキラと輝かせながらあちこちの水槽を見て回っている
「あっ、こっちにはサメがいるみたい。サメさん、こんにちは。」
まるで子供のようにはしゃぐなまえを見ていると何故か此方も穏やかな気持ちになれるようだった
「私ね、今まで水族館って来た事がなかったの。だから今、すっごく嬉しいんだ。」
「そうか。」
俺には過去が無い為、水族館へ足を運んだ事があるかどうかはわからない
だが、仮に出向いた事があったとしてもきっと今の方が楽しんでいる
なまえと共にいるとそんな気がしてならなかった
それから俺達はアザラシやペンギンのスペースへと足を運び、最後に小さな土産コーナーへと寄った
そこには菓子やぬいぐるみ、キーホルダー等海洋生物をモチーフにしたものが色々と棚へと並んでいる
その中でなまえが小さなアザラシのぬいぐるみが付いたキーホルダーを手に取った
「このアザラシのキーホルダー、可愛い!買っちゃおうかなあ。」
余程気に入ったのか何度もアザラシの頭を撫でるなまえの姿を見て、俺はそのキーホルダーを彼女の手からそっと取る
理由がわからず首を傾げる彼女をそのままにし、直ぐ会計を済ませてくれば俺は小さな紙袋に入ったキーホルダーをなまえに差し出した
「気に入っていたようだから買ってきた。なまえが持っててくれ。」
突然の事に幾度となく瞬きを繰り返したなまえだったが、直ぐに満面の笑みを浮かべて頭を下げる
「ありがとう、遊作くん。このキーホルダー、大切にするね!」
なまえのこの笑顔を見れただけで、何処となく胸の内が温かくなるような気がする
それと同時に、俺は心の中で小さく草薙さんに感謝した
温かい彼女の笑顔
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ジンベエザメとか可愛いから好きです。テレビでしか見た事ないですが。