幸せ家族計画


「ごめんなさい、なまえさん。お兄様、急に仕事が入ってしまったらしくって…」

「ううん、大丈夫よ。晃さんの仕事が忙しい事はわかってるから。」


ある日の夕方

お兄様の婚約者であるなまえさんが訪ねてきたのだが、生憎お兄様は仕事で不在

折角訪ねてきてくれた彼女にそのままお帰り頂くのは何処となく申し訳なかった為、私はなまえさんとお茶をする事にした



「どうぞ、なまえさん。」

「ありがとう、葵ちゃん。」


なまえさんに紅茶を差し出すと彼女はにこりと笑いながら紅茶を受け取る



大人っぽく気品のある横顔

カップを口へと運ぶ優雅な所作


私から見ても、なまえさんはお兄様ととてもお似合いの女性だった


「もしお兄様となまえさんが結婚したら、なまえさんが私のお義姉様…」


お兄様は勿論、私もなまえさんのような素敵な女性と家族になれたらどんなに嬉しいことか


「葵ちゃん?」

「あ…いえ、何でも。」



こんな事をお兄様に話したらきっと気が早いと笑われる事だろう

それでも私は自分とお兄様、そしてなまえさんで作る幸せな家族を想像してしまうのだった


幸せ家族計画

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お兄様大好きな葵ちゃんが可愛いです。
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