そうだ、面接をしよう
「ねえリボルバー、ねえってば。」
「…何だ、なまえ。」
電脳空間内で私はハノイのリーダー、リボルバーを呼び止める
するとリボルバーは一瞬面倒なヤツが来たと言わんばかりの視線を此方へ向けるものの、足を止めて私の方へ向き直った
ちょっとしたこういう所が優しいんだよね、リボルバーは
「用があるなら早く言え。」
「あ、うん。あのさ、最近ハノイの騎士に入りたい人募集ー!…って感じで人を募ったじゃん?」
「所々語弊はあるがそれがどうした。」
「なんで面接とかしなかったの?」
様々なデュエリストをアナザーにしているハノイの新人くん達だが、何せガラが悪すぎる
Playmakerと戦ったハノイくん1号とは雲泥の差だ(そして彼をハノイくん1号と名付けたのはこの私だ)
「ネット上だとヒャッハーしてるハノイ、ヒャッハノイなんて呼ばれてるんだよ。考えた人いいセンスしてるよね。」
「なまえ。ただの捨て駒相手に時間を割く等、無駄な事に過ぎない。大体面接をして何を聞く気だ。」
「うーん…例えば、ハノイの騎士に入ろうと思った動機とか?」
電脳空間の一室、扉を開けて中に入る希望者
そして面接官を務めるリボルバー、スペクター、ファウスト、バイラ(ゲノムはうるさいから入れないでおこう)
…あ、何かちょっと面白いかも
「リボルバー、やっぱ面接やろうよ!志望動機とか、尊敬するデュエリストとか聞いてさあ。」
「断る。」
「えー、いいじゃーん。」
チョロチョロとリボルバーの周りをうろつく私を見て、スペクター達が溜め息を吐いている事等私は知る由もなかった
そうだ、面接をしよう
―――――
ヒャッハノイとか本当、上手い事考えたなって思います。