チェンジでお願いします


「へー、これがAiの本当の姿なんだ。」


そう言って興味津々な眼差しを俺に向けるなまえ

なまえは草薙の後輩に当たる人物で、たまにアイツの手伝いにも来る所謂ハッカー仲間ってやつだ



『そっ。どーよこの姿、前もイケメンだったけどもっとイケメンになっただろ?』

「うん。前のAiは可愛かったけど、今のAiはとってもカッコいいよ!」


ニコニコと笑顔を浮かべながら俺の頭を撫でる仕草をするなまえ



そう、この反応だよこの反応!


アイツら二人は感動もなければ喜ぶような表情も全くしなかったしな

…いや、そんな反応をしたらそれはそれで気持ち悪いけど



「おいおいなまえ、Aiなんか褒めなくたっていいんだぞ?」


『俺なんかってヒデー物言いだなオイ。』

「…もう、草薙先輩ってば。早くAiのデータが全部戻るよう、私もサポートするからね。」



そう言って人差し指でデュエルディスクをつつくなまえ

あー…ホントに俺を捕まえたのが遊作じゃなくてなまえだったら俺のAI人生、薔薇色だったのになー



「お前…今、余計な事を考えただろ。」

『えー、まっさかー。』



優しいなまえと違い、冷たい視線を向ける遊作相手に口笛を吹きながら誤魔化す


あー…俺の持ち主をチェンジしてほしいぜ全く

いや、ホントに


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Ai相手に辛辣な遊作が好きです。
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