たまには息抜きを
「ねー、Ai。これとこれ、どっちの服がいいと思う?」
『うーん、そうだなー。なまえにはそっちの淡い色の方が似合う気がするぞ。』
「やっぱりー?実は私もこっちがいいと思ってたんだ。」
店内で可愛らしいワンピースを両手に持ちながら俺に意見を求めてくる遊作の幼馴染み、なまえ
端から見ると少女がデュエルディスクと会話をしているという滑稽極まりない様相だったが本人はどこ吹く風、全く気にした様子はなかった
『つーかまた俺を勝手に持ち出して。遊作に怒られるぞ。』
「大丈夫、草薙さんのホットドッグ奢っとくから。だーって、遊作を服選びに付き合わせても全部どうでも良さそうなんだもん。」
『そりゃ真理だな。』
どう考えても、女子の服選びなんて遊作に向いているとは思えない
至極面倒そうな顔でなまえに振り回されてる遊作が直ぐに浮かんだ
「それに比べてAiは私の好みがわかってる感じがするしさ、一緒に買い物へ来てて楽しいんだ。」
満面の笑みを浮かべながらデュエルディスクを楽しそうにつつくなまえを見てると、何だかこっちも嬉しくなる気がする
それにケースへ仕舞われているより、外へ出られた方が息抜きにもなるしな
『なまえ、どうせなら帽子も買ってこうぜ。』
「いいねえ。じゃあAi、またいい感じのやつ見繕ってよ。」
『任せろ!』
俺の言葉に対し、嬉々とした表情でデュエルディスクを抱えると別の店舗へ駆け出していくなまえ
たまにはこういう息抜きの日も悪くないかもしれない
そう思いながら俺は小さく笑みを零した
たまには息抜きを
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買う物買って直ぐ帰りたいタイプなので、あまり店には長居しません。