束の間の癒し


俺がPlaymakerサマ…遊作に捕まってからもう大分経つ

相変わらず救世主とか言ってた割には人質と言わんばかりの扱いで人使い…いや、AI使いの荒いヤツだ


そんな遊作のデュエルディスクへ入れられケースに置かれていた俺だが、今度は別の場所へと駆り出される事となった



「あっ、Ai!今日も来てくれたんだね。」

『来てくれたって言うか、駆り出されたが正しいけどな。』


「無駄口を叩くな。じゃあ預けたぞ、なまえ。」

「うん。学校、いってらっしゃい。」



遊作は草薙の従姉妹だというなまえに俺を預け、室内を後にした


なまえは病弱で学校とやらへは行けず、ずっと家に一人でいるからその話し相手として俺に白羽の矢が立ったらしい

正直、一般的なロボットで十分だと思うんだが



「Ai!またAiがネットで見聞きした話、聞かせて。私、Aiの話面白いから好き!」



……こう、如何にも頼りにされてるというか、誰かが待っててくれてるという感覚も悪くはない


『よーし、仕方ない。じゃあなまえにだけ特別に教えてやろう。』

「やったあ!」


瞳を輝かせながら喜ぶなまえに癒されるような感覚を覚えつつ、俺は遊作が戻ってくるまでの数時間を満喫する事にした


束の間の癒し

―――――
遊作とAiの凹凸コンビ、好きですよ。
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -