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「くっ…何だ!?」

『おい、何のつもりだ!うわっ!』



Aiを探しに訪れたこの場所でウインディと光のイグニス、ライトニングに会った俺達は彼等が人間を敵対するような意志を持っている事を知らされる

その後両者はAiを自分達の側へ引き込もうとしたのだがAiはどちら側へつくとの明言を避け、この場を後にしようとしたのだがそれを良しとしない両者によって俺達は球体状の壁に拘束されてしまった



『我々の話を聞いたからには君達をこのまま帰す訳にはいかない。』

『おいおい、それ悪党が言うセリフだぞ。』

『実に理にかなったセリフだと思うが。…君もそう思うだろう?』


そう言ってライトニングは俺達の背後を指差す

指差した方向を振り向けばそこにはいる筈のない人物、なまえが困惑した表情で俺達と同様に囚われていた


「Little Red Hood!」

「ご、ごめんねPlaymaker。何だか嫌な予感がして、後を追ってきたらこんな事に…。」

『やっぱり来たね、なまえ。君のそういう人が良すぎる所、僕は嫌いじゃないけど時と場合を考えた方が……ん?』


此方を見下したような表情を浮かべながら捕らえたなまえに近付こうとしたウインディだったが、何かを察知してその動きを止める

それとほぼ同じタイミングでなまえを捕らえていた球体状の壁がまるで風船が破裂するように割れ、なまえの拘束が解かれた


「…あ、あれ?」

『え?何で?何でなまえだけ拘束解けてんの!?』

「黙れ。」


以前にもなまえはゴーストガールの罠を何の苦もなくすり抜けてきた事があった

もしかしたらなまえには何か、特別なものがあるのかもしれない


だがそんな事を考える暇を奴等が与える訳もなく、俺達のデータを破壊し吸収しようとウインディはデータストームを発生させてきた



『僕は結構好きだったんだけどね、なまえ。コイツらをバラしたら君もバラしてあげるから、そこで大人しく待ってなよ。』

「待って、ウインディちゃん!人間は悪い人ばかりじゃない、PlaymakerだってAIと共存する道をきっと見つけてくれるから!」


そう言って必死にウインディを説得しようとするなまえだったが、ウインディはまるで聞く耳を持たない


「このままだと巻き込まれる。逃げろ、Little Red Hood!」

「嫌!PlaymakerとAiちゃんを放って逃げるなんて…そんな事、絶対出来ない!」



せめてなまえだけは逃がそうとしたものの彼女の意志は固く、それどころか俺達を庇おうと両手を広げデータストームの前に立ち塞がった


『おいおい、消えちまうぞ!』

「……っ、なまえ!」



あと少しでデータストームがなまえを飲み込もうとしたその時、稲光のような目映い光がデータストームを打ち消した

それと同時に現れたのはイグニスを敵視し、イグニスを抹殺しようとしているハノイの騎士のリーダー、リボルバーだった


三つ巴の縮図

―――――
リボルバーの登場がまるでヒーローでした。


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