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「えっ、Aiちゃんが急にいなくなっちゃったの?」
「ああ。」
なまえが退院してきて5日後
地のイグニス、アースとの邂逅を経てようやく普段通りの日常に戻りつつあった中、突然Aiがデュエルディスクから姿を消した
その後デュエルディスクを解析した結果ディスク自体には問題が見られなかった為、誰かが外部からロックを外したと考えるのが自然な流れだろう
そしてAiとロボッピが閲覧していたサイトからはイグニスアルゴリズムが見つかり、別サイトへのアドレスも発見された
「草薙さん、LINKVRAINSのシステムを繋いで中に入れないか?」
「まさか、行くつもりなのか?」
無論、これが罠だという可能性も捨てきれない
だからここは俺が一人で行くと告げたのだが、なまえは何故か俺の右袖を掴んで離そうとしない
「なまえ、さっきも言っただろう。これ自体が罠だという可能性もある。もし罠にはまってしまった場合、助けを求める為に残る人間が必要なんだ。」
「でもAiちゃんが……それに、仮に罠だったとしても近くにいれば遊作くんを助けられるし…」
「なまえ。遊作はお前を危険に晒したくないと思ってるから残ってもらいたいんだよ、わかってやれ。」
俺とAiの心配をしてくれているなまえは納得がいかないのか暫く裾を掴んだまま離さなかったが、草薙さんの言葉を耳にするとようやく手を離してくれた
「遊作くん…本当に大丈夫?」
「大丈夫だ。だが、もし戻るのが遅ければその時は頼む。」
出来る事ならば無事にAiを見つけて戻ってくる事が理想だがこの先は鬼が出るか蛇が出るか、何があるかはわからない
後の事を草薙さん達に任せると俺は一人、イグニスが作ったと思しきプログラム空間の中へと入っていった
鬼が出るか蛇が出るか
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色々飛ばしました。