甘い甘い、キャンディ


「なまえ、何を食べてるんだ?」

「これ?期間限定、ミックスフルーツジュース&濃厚バニラシェイク味のキャンディ!」


「…また変わった味のキャンディを食べているんだな。」



恋人であるなまえは甘いものを好んで食べる傾向にあるが、その中でも特に甘いキャンディが好きで

何処で買ってきたのかわからない、不思議な味のキャンディをよく食べていた



「この前食べたチョコレートプリンのはちみつ&メープルシロップ掛けよりは食べやすいよ?」

「…あれは甘過ぎて食べられたものじゃない。」


口をむぐむぐと動かしながら美味しそうにキャンディを舐めるなまえを見ていると、何故だかそのキャンディが急に美味しそうに見えてくる



「なまえ、1つくれ。」

「いいよー。……あれ?…ゴメン、これが最後の1個だった。」



美味しそうに見えたそのキャンディを貰おうとしたものの既に袋の中は空だったらしく、彼女は袋を逆さまにしながら申し訳なさそうに眉を下げる


「じゃあ、これでいい。」

「これって、キャンディはもうないんだけど……っ!?」



人差し指で少し濡れた彼女の唇に触れ、そのままその指を少し舐めてみる


「な、な…何してるの遊作!?」

「何って…キャンディの味を確認した。」


「そうじゃなくて!……ああもう!」



何故なまえが真っ赤になって俺の頭を叩いているのかはわからないが、確かに口の中には甘さが広がった

ミックスフルーツジュースと濃厚なバニラシェイク、そしてなまえの甘さが


甘い甘い、キャンディ

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ましろ様リクエストの遊作夢、お題は『キャンディ』で甘めのシチュエーションの話でした。気に入って頂けたら嬉しいです。
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