可愛げのあるハノイの生徒


「永続罠、雷の天気模様を発動!雪天気シエルを除外して、インヴェルズ・マディスを手札に戻す!」

「なっ!?」

「これでキミのフィールドはがら空きだね。虹天気アルシエルでダイレクトアタック!」

「うわああ!!」

「はい、私の勝ちー。」



電脳空間のある一画

ハノイの騎士に所属している私はとあるハノイの騎士くんとデュエルをしていた


「これで通算、52回目の私の勝利だね。」

「くっ…!なまえ様、もう一度勝負を!」

「ええ、また?キミも懲りないねえ。」


もうかれこれ一週間はこの子とデュエルしてる気がするんだけど



「まあ悔しい気持ちはわかるけどね。素人っぽいデュエリスト……えーっと…名前何だっけ?」

「…ロンリーブレイブです。」

「そう、それそれ。その子に負けたままじゃ腹立たしいって訳か。」

「お願いします!デュエルの特訓を頼めるの方はなまえ様しかいないんです!」


「あー…まあリボルバーには絶対言えないよね、そんな事。」



リボルバーは私が小さい時からの知り合いで、彼を通じてスペクターや三騎士達とも知り合った


リボルバーはイグニス?とかサイバース?とか人類の未来がどうとか言ってたけど

正直彼等が何をするのか、何をしたいのか私にはよくわからない


まあ困ってる彼を手伝えればいいかと思ってハノイに所属し、こういったハノイの一般デュエリスト達の腕を上げる為の先生役を自らかって出たのだ



「でもキミ、熱心だよね。他の子なんて言う事聞きやしないのに。」

「なまえ様とのデュエルは色々な事に気付かされます。それに、あのロンリーブレイブと名乗ったデュエリスト…今度は絶対に俺が叩きのめす!」


そう言って語気を荒げるハノイの騎士くん

まあ理由はどうであれ、勝利を渇望するのは悪くはないよね



「じゃあ次は私、違うデッキを使ってみるから。モンスター効果だけじゃなくて、魔法や罠も上手く使って勝てるように頑張って。」

「はい!なまえ様!」



リボルバーは「有象無象は放っておけ」って言うし、スペクターは「なまえが雑魚の面倒を見る必要性はありませんよ」って言ったけど

こうやって頼りにされてると、何だかちょっと嬉しい



「いきます、なまえ様!」

「いつでもどうぞー。」


「「デュエル!」」



こうして私とハノイの騎士くん、53回目のデュエルが幕を開けた


可愛げのあるハノイの生徒

―――――
手札事故のシーンは最低、5回は繰り返して観ました。
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -