可愛いは正義
『なーなまえ、まだか?』
「ちょっと待ってね……よし、これで完璧っ!」
いつもの車内でアイツらはいつも通り、ハノイの騎士に関する情報を集めてる
ただ少しだけいつもと違ってたのはホットドッグ屋の兄ちゃん…草薙の妹のなまえが此処にいて、なまえが俺に手作りの帽子やベストやらを着せている事だった
「わー、Aiちゃん可愛い!サイズもぴったり!」
持ってきた衣装を全て俺に着せたなまえは満足したのか、嬉しそうに笑いながら拍手をしてる
以前からの知り合いらしい遊作に話を聞けばなまえは手芸が趣味で元々はぬいぐるみ用の衣装を作ってたようだ
それが偶然俺と鉢合わせてから何故か俺を気に入り、それから頻繁に俺用の服を作るようになった…らしい
『それにしても器用だよな、なまえは。サイズもぴったりだ。』
「デザイン画は勿論、ちゃんと型紙も作ってるからね。Aiちゃんに似合いそうな可愛い服、沢山着てもらいたいもん。」
「…ったく、Aiは着せ替え人形じゃないんだぞ。大体、コイツが可愛いって存在か?」
『何だとー!?』
作業が一段落したのか馬鹿にしたような視線を俺に向ける草薙
遊作に至っては完璧に俺の存在を無視してやがる!(やっぱりコイツは冷たいヤツだ!)
「何言ってんのお兄ちゃん!Aiちゃんのサイズも、大きくて黄色い目も可愛いじゃん。可愛いは正義だよ!」
『可愛いは…正義?』
それじゃ可愛くなかったら逆に悪だってか?
相変わらず人間の言う事はよくわかんないな
『じゃあ、そういうなまえも可愛いからなまえも可愛いは正義に当てはまるな。』
「…え?Aiちゃん、何か言った?」
『可愛いは正義って言葉はなまえにこそ相応しいって事さ。』
俺の言った意味をちゃんと理解したのかしてないのか、なまえは満面の笑みを浮かべながら俺の頭を人差し指で撫でたのだった
可愛いは正義
―――――
Ai可愛いです。…可愛いですよね?