※この小説は銀魂本編から約5年後の話です。
かつて万事屋で働いて(?)いた神楽、新八、銀時らは万事屋を解散し、それぞれの道を歩んでいた。
銀時は万事屋を続け、
新八は親の道場を継ぎ、
神楽は父と同じエイリアンバスターになっていた。
この話は神楽視点で書かれてます。
鈍感少女〜歌舞伎町〜
「…ここも全然変わってないアルな」
5年前、自分が万事屋にいたころと町並みが変わっていなくて、正直驚いている。
あの日、万事屋解散した日以来、地球に来たことはなかった。
「銀ちゃん元気そうだったナ
新八は相変わらずダメガネだったアルな。プッ」
久しぶりに歌舞伎町に来た神楽は銀時、新八に会いに来たのだった。
気がつけばもう夕方、夜には自分の星に帰らなければならない。
(最後にあそこいってみるネ)
真撰組屯所前。
会えば喧嘩するアイツがいる場所。
(帰る前にあいつも寂しがってるだろうから、会ってやるネ)
「元気にしてるアルかな…えーと、名前なんだっけアルか…???」
ドンッ
「いてーな。オィ」
「すいませんアル」
エイリアンバスターとして活躍していた神楽はある程度(?)は教養を身につけていた。
「…チャイナ?」
ぶつかった方を見ると…
「あーあ。なんでこんなときに会うアルかっ」
「なんだと、チャイナ!!今日こそ決着つけようじゃねーかぃ」
「しょうがないから相手シテヤルネ☆」
「何だってぃ?!」
ぶつかったのは総悟だった。
そしてまた定番の喧嘩をし始めた。
本当は会いに来たはずだったのに。
なぜか会えばいつもこうなる。
…結局神楽は最後まで気づかなかった。
…最後に総悟に会えたことを嬉しく思ってる自分に。
地球を歌舞伎町を離れたくなくなってる自分に。
〜終わり〜
2008.12.15
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