〜応接室〜
(……なんで黙っているんですか、雲雀さん…)
あのあと、応接室に連れて来られたのはいいが、先程から、沈黙が続いて、綱吉は息苦しくてたまらない。
(よし、なんか喋ろう)
「あのー」
「君、僕に言うことがあるんじゃないの?」
喋ろうとしたら、見事に雲雀に遮られてしまった。
「え…何を…?」
「自分で考えれば?」
あれ…雲雀さん、顔赤くないですか?
なんかいい雰囲気…
ダメ元で告白しちゃおうかな…
てかなんかこのシチュエーションって夢と同じな気がする…
雰囲気に流されやすい綱吉は、告白しようとしていた。
「雲雀さん!!」
「何?」
「結婚してください!!」
し、しまったあああ!!!
夢と全く同じ状況だから、色々(告白とか告白とか)すっ飛ばして、プロポーズしちゃったよ!!
「す、すみませんっ。今のは忘れてくださ…」
「うん。それでいい。」
はいいいいい?!!?
「あ、あの…それでいいって…?」
「僕が見た夢の通りにしてみたんだけど、まさか、ホントに夢の通りになるとはね」
「雲雀さんも見てたんですかあ?!その夢…」
「なんだ、綱吉も見たんだ。」
だから、つい、夢の通りに告白しちゃったんですよー!!
「でも、綱吉が僕のことが好きだなんてね…結婚したいほど。」
「そのことは忘れて下さい!!」
〈end?〉
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