「余命…一年?」
何それ。誰が?
シャマルは思考回路が停止した俺に残酷な言葉を容赦なくいった。
「本当だ」
「離して!」
「ダメです10代目!」
「落ち着け!ツナ」
「落ち着いていられるか!」
先程から執務室では同様の会話が繰り返されている。
この部屋の持ち主ー沢田綱吉が暴れているのを自称右腕獄寺と10年来の友人山本が必死に止めている。辺りは暴れたせいで書類は紙吹雪のように舞い、床や壁などには痛々しい傷跡が現れている。
何故沢田が暴れているのかというと1時間前に遡る。
―1時間前
「チャオっす」
突然現れた訪問者に沢田は動揺することなく仕事を続けて相手の顔を見ようとしない。
「何だよリボーン…ノックくらいしろ…」
ここでやっと顔をあげたのだが、それ以降固まって動けなくなった。
「ヒバリがやられた」
やられた?誰が?ヒバリさん?あのヒバリさん?同名の別人じゃなくて?
沢田の頭の中はあまりに衝撃的な発言を理解出来るほど知識が詰まっていなかった。
一年前に書いていたものです。何で余命一年なのかは忘れましたが、雲雀があと一年で死ぬという話だった気がします。
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