さよならくらいいわせて…
「早く消えな」

「でも…」

「僕は強いから、君がいると邪魔。」

「…そっ…」


「死にたいの?」


「…そんなことっ」

「じゃあ早く」

俺は走った。


彼を置き去りにして。


「僕もあとから行くから」


だけど、それ以来彼と会うことはなかった。


一度も―…

ガバッ


「…夢か…」


目が覚めて、辺りを見渡すと、いつもと変わらない風景。



(…また、同じ夢…)


最近同じ夢ばかり見る。


起きるタイミングもいつも同じ。



「…忘れたかったのに」


夢のせいで思い出してしまった。


忌々しい記憶を。


「…ごめんなさい」

俺以外いない筈の部屋で、俺はひたすら謝った。




謝る相手にすら会えないのは、あのとき自分だけ逃げてきた俺への罰ですか。


会えなくてもいいです。ただ、今、どうしてるのか知りたい。



なのに、あなたの噂すら聞かない。



この町にあなたの温もりが感じられないのは、何故ですか…?


「ヒバリさん…」




一応これで終わり。中途半端すぎる。

メモログ。
[ 18/21 ]
(*Prev│表紙│Next#)
top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -