※ボツ雲誕
「ヒバリさん!」
「煩い。咬み殺すよ」
「ひいっ!!」
「うぅぅ…リボーン…男心ってわかんないよ!!」
「おまえだって男だろーが」
オレはリボーン。
こいつはダメツナこと沢田綱吉。オレの教え子だ。
オレはこいつをマフィアのボスにするためにイタリアからやってきた。
ボスになるのだから、勿論子孫を残さなくちゃならねー。だけど、嘆かわしくもダメツナはボンゴレ最強の雲の守護者、雲雀恭弥とできあがっちまった。
オレは引き離そうとしたが、どーも離すことができねー。
仕方ねーからオレはそのことに関しては目を瞑っている。
そのうちジャンニーニに性別逆転弾でも作ってもらおうと思っているしな。
「うわあああ!!!」
「うるせーぞダメツナ」
「だって…」
「だってじゃねーよ。オレは読者に(この嘆かわしい)状況を分かりやすく説明しているところなんだ。邪魔すんな」
「って読者って誰ー!!」
(とゆーかどこに向かって話しているのさー!!)
…ちっ、うるせーな。
んで、こいつは最近ヒバリが冷たいとかオレに愚痴ってる最中だ。
うるさいったらありゃしねー。
のろけに聞こえるんだよ!!
オレのいないところでやってくれ!
「なあ、リボーン…オレ…嫌われたかなあ…」
「さあな…」
「そうだったらどうしよう…」
……チッ。ホントにダメツナだな。
仕方ねーな…
―応接室
「ちゃおっす。ヒバリ、元気か?」
「やあ、赤ん坊。今日こそ戦ってくれる気になった?」
「いや、今日はあいつのことで来た。」
ピクッとヒバリの眉が動いた。
あいつ、でわかるってことは、やっぱりなんかあるな。
「あいつ、ヒバリに嫌われたとかいってうるせーんだ。おまえ、ツナのことどう思ってるんだ?」
「嫌いじゃないよ」
寧ろ逆ってことかよ。
「まあそうだと思ったけどな。とにかくツナを黙らしてくれ。うるさくてちっとも寝れねーんだ」
「…あの子人前でやたらくっついてくるんだ。最近はかなりエスカレートして…人前で群れるのは嫌いだ」
要するに照れ隠しってやつか。これのおかげで俺が迷惑を被っていると思うと寒気がする。
「…だそうだ。ツナ」
「…!!」
「ヒバリさん…」
「すみません…そんなに嫌な思いをしてたなんて…」
「別にそういう訳じゃ」
「最近は、ヒバリさんの好きなものが知りたくてずっとそばにいたんです」
「…なんで?」
「だってヒバリさん…今日誕生日じゃないですか!!」
「…忘れてた」
「だと思いました。でもそばにいてもヒバリさんの好きなものがイマイチよくわからなかったんで、プレゼント、俺じゃだめですか…?」
「…!!」
「…二人ともオレがいるの忘れてるだろ」
頼みたくねーけど、俺のいないところでイチャイチャしやがれ、このバカップルめ!!
とりあえず、いっぺん死んでこい。
頼むからやめてくれ!
2009.06.02
メルマガで配信したものです。
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