恋して恋されて…
※恋するシンデレラその後



「ヒバリさん…」


「なに。」


「好きです…大好きです。」


「うん。知ってる。」

「…ヒバリさん。」
そこは好きって言ってくださいよ。

「いつも俺ばっかり好きで好きでしょうがないんですよね…」



「そうかな」


「そうですよ!!」


うぅ…と言いながら、また泣きそうな顔になる。



「…だっていつも好き好き言ってたら、なんか軽そうじゃない?」


へ?といってもともと丸い琥珀色の瞳はさらに丸く見開いた。


「ヒバリさんがそんなこと考えてるなんて意外でした。」


「僕もだよ」


君のせいだよ、といってそっとソファーに沢田を寝かせる。


「えっと…この状況はもしかして…」


「だめ?」


「だめ…じゃないですけど…」

恥ずかしいなあと呟きながら、沢田は小声でいった。


「や、優しくしてくださいね…」



その一言でヒバリの理性が失われたのは、言うまでもない。

〈end〉

メルマガで配信したものです。
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