儚くて愛しくて…没ネタ。
実は儚くて…は♀雲綱の王女シリーズの転生話という設定でした。が、いつの間にかその設定は無視されていました。当初考えていた話と全く違うので仕方ないと言えば仕方ないのですが。
最初に考えていた話では実は雲雀を忘れるためにツナは骸と付き合い始めるが次第に違和感に気付いて……みたいな話でした。
そんな初期設定を踏まえた骸の独白。
その子供は、裏切られることへの恐怖から、愛することを忘れた。
ただ、『愛される』だけの存在になった。
自分が、『愛する』と言うことはしない
いや、彼はただ、『愛されたかった』だけなのかもしれない…
あなたは幸せから逃げている。
幸せじゃなくなったときにショックを受けないために。
このままでは、貴方はダメになります。
貴方は弱い。
こんな弱い彼を唯一幸せにできるのは、あいつしかいない。
僕は2人の仲を引き裂くことはできません。
貴方がどうしたら一番『幸せ』になるのか知っているから。
2人でいることで、彼等が『幸せ』になるならば、僕は喜んでその手伝いをしましょう。
生まれ変わる前に、双子故に結ばれず、残酷な別れ方をした2人…
あの二の舞には僕がさせません。
あの2人は一緒にいなければいけないんですよ…
2人で『1つ』なんですから。
〈end〉
2011.02.25
昔の作風で恥ずかしいことこの上ないですが、公開できて良かったです。
メルマガで配信したものです。
[ 15/21 ]