どうしても、彼女が欲しかった。
こんな気持ちを抱いたのは彼女が初めてだから、余計にそう思ったのかもしれない。
たとえ道徳倫理に背こうと、
たとえ拒絶されたとしても、
偏に彼女が欲しかった。
だから―――…
カツン、と硬質同士がぶつかる音がして、
パチッ、とスイッチを切り替える音がした。
薄ぼんやりとした灯りが白を照らし出す。
鳴りっ放しの振動音を一旦止めて、その白に手を這わす。
「良い子にしていましたか?リオ」
四肢が大袈裟にビクビク震えるのが、酷く面白い。
無数に穴の開いた球体を銜えた口からは、ただ荒い息が繰り返されるだけで言葉としての返答は無い。
「コレ、気に入ってくれたみたいで良かったです」
「ん、…んぐっ!ふ…」
見た目にも濡れそぼったソコから、男根を模した、いわゆる大人の玩具を引き抜いて、滴る液体そのままにベッドの上へ放る。
「聞こえますか?リオのココ、洪水みたいになってますよ」
「んっ、ふ、ぅ、むぐっ、ん、んんっ…ふ、ん…?」
ぐちゃぐちゃと指を動かしてやれば、体を仰け反らせ、膣が萎縮を始める。
彼女が達する直前でバーナビーはリオのナカで蠢いていた指を抜いた。
意味が分からない、と言わんばかりの顔に流れた汗とも涙ともつかぬ液体を舐め上げ、意地悪く笑う。
「何をしてほしいか、貴女の口から聞きたい」
口を塞いでいた轡を外し、震える唇からの言葉を待った。
「おねがっ、も…ゆる、し…」
「必死に許しを請う貴女も魅力的ですが、今はそんなこと聞いてません」
「ひぐっ!い、いた…ぃ」
顎を掴んだ手は動かさず、存在を主張する胸の飾りを強く引っ張る。
突然与えられた痛みにリオの体は異常反応を示す。
「ほら、言わないとずっとこのままですよ」
「…ぁ、…ばー、なびーの……ほ、…ほしい…」
「もう一度。次は大きな声で、もっと具体的に言ってもらえますか?」
「ばーなび、の…、おち、お、チ○ポ…わたしの、ココに…いれ、て…」
彼女は膝裏を自らの腕で抱え、カタカタと細かく揺れる指で入り口を開いた。
質量を求めてひくつくそこを見て、クスリと笑って、
「はい、よくできました」
「あっ、ゃアーーっ!もっ、とゆ…く、アひっ、んぐ!」
「かなり拡げたと思ったんですがね…。リオ、僕のぺニスを締め付けて離してくれませんよ」
「や、はっ!あっん!…イ、イく!イっちゃぁ、あっ、あアアアー――!」
温度を持たない玩具ではなく、脈打ち熱を持ったソレの快楽に耐え切れずにリオは呆気なく意識を飛ばした。
しかし無意識下にある彼女の性器はバーナビーを締め付けたまま離そうとはしない。
それが、酷く滑稽で。酷く愛しくて。
「…んっ、…は、ぁ…」
リオの腰を掴んで律動を速めてやれば、自分でも呆れる程早々に白濁を吐き出した。
びゅくびゅくと暫く出続けた精液に、よくも一度にこれだけ出せたものだ、と感心する。
忙しさにかまけてすることもしていなかったからだろうか。尤も、目的が果たせるならば、何の問題も無いのだが。
「…貴女の声、もっと聞きたかったのに。残念」
肩を竦め、溜息を吐く。
速い呼吸を繰り返す白の肢体を愉悦に満ちた目で眺めながら、熱を籠った言葉を吐いた。
濁った感情を愛で隠して。
深い眠りに堕ちた愛しい彼女に捧ぐ。
「僕とリオの子供なら、きっと可愛い子供が産まれますね。」
その囁きは呪詛にも似た、
End.
11/12/20
▽後書き
気付いたらヤンバニが主体になっていた。あれれ、おかしいな。
ツンバニも書きたいのになぁ。指がヤンデレを支持するもので(何
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