まさか、自分にこんな時が訪れるとは考えもしなかったが
だが迎えてみれば、なんと晴れ晴れしい気持ちだろう。
雲一つ無い快晴の下、私は新郎として立っていた。
「叔父さんのお嫁さんになる」
そう笑顔で言ってくれたしょうすけの気持ちに、私は生きている内になんとか答えたかった。
だから急遽、結婚式をあげることにしたのだ。
…けれど、私達の結婚は世間に当然認められるわけもなく。
どこの式場にも受け入れてもらえず、式は自宅で挙げるしかしかたなかった。
「ごめんねしょうすけ。もっと華やかに挙げられたらよかったんだけど…。」
「ううん!ぼく、叔父さんとならどこでも良い。叔父さんとけっこんしき出来るなら、どこでも嬉しいよ?」
「…しょうすけ……。」
謝る私をしょうすけは不思議そうに見つめた。
「…そうだね。ごめん。叔父さんも、しょうすけとなら何だって嬉しいよ。」
この子の優しさに、私は改めて愛おしさを覚えた。
私は特注したドレス一式をしょうすけに渡し、向こうで着替えて来るように言った。喜んでそれを受けとり、しょうすけは隣室へと入っていった。
そして、私も新郎らしい服に着替えはじめた。緊張からか、ネクタイを締める手がやたらと震える。
「…文恵さんとの時、兄さんもこんな気分だったのかな。」
そんなことを、ふと思った。
「お、叔父さん」
身支度を済ませたしょうすけが、顔だけひょこりと出して私を呼ぶ。
「着られたかい?」
「う、うん…でも、ちょっと恥ずかしいな…///;」
しょうすけは頬を染め、モジモジしている。
「フフ、恥ずかしがらずこちらへおいで。みせておくれよ。」
「…う、うん…////」
微笑みかけ手を招くと、しょうすけはゆっくりと物陰から出てきた。
しょうすけのウェディングドレス姿は、息をのむ美しさだった。
「…想像以上に、素敵だね…」
白い肌を純白のレースがふわりと包み…、それはまるで、天使の様な…。
「…っ///」
しょうすけは黙り込んだまま、私の足にぎゅっと抱きついた。顔を隠すようにしがみつく。
「…?どうしたんだい?」
尋ねると、しょうすけは私を見上げ、顔を真っ赤にしながら言った。
「…。お、叔父さんも…すてき…//////」
「…フフ、ありがとう♪」
私はしょうすけの目線にしゃがみこみ、彼のやわい唇に口づけをした。
「んっ…ん…///」
しょうすけはいつものように、自ら舌を絡ませてきた。ゆっくり唇を離すと、唾液がつうと糸を引く。
「ウェディングドレスを着た君を見ていたら、式どころじゃなくなっちゃったな…」
「え…?」
「…今、してもいいかい?」
「…うん///」
私のわがままを、しょうすけは喜んでうけいれてくれた。
「ぼくもね…おちんちんが…」
ドレスの裾から手を入れ彼の下着を触ると、しっとりと水気を帯びていた。
「濡らしちゃったんだね…?」
「く…くちゅくちゅ…して?///」
「ああ。」
下着の中に手を入れ、親指と人差し指、中指でペニスを握り、やさしくしごく。
チュクチュクとやらしい音を立て、しょうすけのペニスは愛撫を喜んだ。
「あっ…ふぁ…ぁぁっ…///」
指の動きに合わせ、しょうすけは身体をピクンピクン震わせながら可愛い喘ぎを漏らす。
「ひゃぅ、ンッ…おじさっ…た、立てなく…なっちゃう…ンッ///」
「大丈夫。ちゃんと支えてあげるから、安心して身を委ねなさい。」
「叔父さっ、ンあっ…アッ…!」
全身をブルルと震わせしょうすけは潮を吹き、ぐったりと私の身体にもたれた。
「はぁ…はぁ、はぁ…///」
「潮でドレスが濡れちゃったかもしれないね。」
「だ、だって…///」
「気持ち良すぎた?フフ、しょうすけは本当にえっちなんだから。」
「〜〜っ///!!!お、叔父さんの方がえっちだもん…!!!///」
これはこれは。
尤もなことを言われてしまった。
「…じゃあ、君よりえっちな私がしたいこと、分かるよね?」
「…!」
「…していい?」
「…。してくれなきゃ…やだもん…////」
恥ずかしそうに言いながら、しょうすけは壁に手をやり、おしりを私に向ける。
白いウェディングドレスをゆっくりまくりあげると、もっちりした桃色のお尻がぷるんと現れた。
「しょうすけのお尻はいつみても可愛いね。おまんじゅうみたいでおいしそうだ♪」
揉むように撫でるとしょうすけは可愛く喘いだ。
「じ、じらしちゃ、やあ…//」
「アハハ、そうだったそうだった。ごめんね、今入れてあげるからね…♪」
「ん…///」
私は自分のペニスを取り出し、しょうすけのひくひく疼くアナルに挿入した。
既にとろとろに濡れていたためか、難無く奥までずちゅりと入った。いきなり奥を突かれたことにしょうすけは驚き、そして驚き以上に歓喜していた。
「ふあっ!?ひゃ…アッ…///」
「もうイキそうかい?フフ、今から動くよ?」
「ま、まって叔父さ…ンアぁッ!////」
しょうすけの言葉を遮るように腰を動かし始めた。ぬちゅぬちゅ、じゅぷんじゅぷんといやらしい音が部屋に響く。
「アッ!ヒャアッ///ンアアァッ////」
その音としょうすけの喘ぎが、素敵なハーモニーを奏でる。
「私達の結婚式に相応しい、良い曲だね…♪」
そうしょうすけの耳元で囁き、彼の中へ射精した。
――――
…情事を終え、ふと外を見る。太陽はもう西に沈み、空は橙色に染まっていた。
「…あらら、ちょっと調子に乗りすぎたな。…しょうすけ、立てるかい?」
「ん?うん…平気だよ///」
「庭に行こうか。」
少々ふらつくしょうすけの手を握りながら、一緒に庭に出た。見上げれば、藍にも染まりかけた空が、夕陽に照らされ橙色に輝いている。
「綺麗な夕焼けだね。」
「うん…。おひさま、おっきな柿みたい…」
気持ちの良い風が吹き、しょうすけのヴェールをふわふわ揺らした。
「…しょうすけ。左手を、出してごらん。」
「?」
差し出された小さな左手にそっと手を添え、その薬指に白金の指輪を嵌めた。
「!」
「遅くなったけど結婚式だ。私は…この指輪にかけて誓うよ。しょうすけ、君への永遠の愛を。」
私はゆっくり屈み、しょうすけと視線を合わせる。
そして、彼の顔をそっと寄せ、誓いの口づけをした。
ゆっくり唇を離すと、恍惚とした表情のしょうすけが嬉しそうに言った。
「大好き…大好きだよ…叔父さん…っ!」
夕陽と風に見守られ。
私としょうすけは、もう一度強く、抱きしめ合った。
fin
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