リミテッド。 | ナノ
窓に陽光が差し込んでくる。昨日任務を終わらせた後、時間も遅いので一泊したのだ。
僕は慌てて見を起こす。清々しい朝。なんだ、あれは夢だったのかとほっと胸を撫で下ろした。
「どうしたん、アレン。」
隣のベッドで背を向けて眠っていた同僚が身体を反転させ、興味深げに僕を見た。傍目にも分かるほどにあの巫戯けた夢に僕は魘れていたらしい。
「済みません。起こしちゃったみたいですね。」
夢の中のあの人に恨み言が言いたくてたまらない。こんなにも僕を苛むのはマナを除けばあの人だけだ。
「別にいいって。大丈夫だったんさ?」
「大丈夫なわけないでしょ。夢の中でロマネコンティは買いに行かせられるわ借金取りには追われるわ肉体労働させられるわせっかく肉体労働で稼いだお金は巻き上げられて女のひと達との飲み代云々で消えるわ、とにかく散々だったんですから」
それだけ僕が言うと何の夢を見たのか察したらしい。失礼にもいつものこととでも言いたげだ。
「そっか。よかったな。」
「……は。」
散々だと言っているのによかったとは。全く厭味だろうか。
「アレンが大丈夫じゃないって素直に言えるのはクロス元帥のことだけだから。」
きっと見たのがマナの夢だったら白い彼は大丈夫ですよと言って笑うだけだろう。クロス元帥の夢だからこうして怒っていられる。
了
うえ。なにが言いたいのかわかりにくい駄文だよ。うちのアレンは他のCPの時であろうと師アレ前提です。できればアレンは羊の皮を被った狼に書きたいのに私が書くとなんか健全になってしまう。ちなみにこういうふうに後書きが付いている私の小説はたいてい駄文です。何故なら言い訳が必要だからさ……。