December
残念ながら君じゃない
虚ろ虚ろと漂うなかれ
踏み付けたのは私の純情
ひとりごちてただ狂へ
インディゴブルーの氾濫
ただ愛しい、に等しい
上澄み掬い
追い掛けるのもまた一興
静かに沈む小さな楽園
蛹のままで眠らせて


November
昨日と今日とで拡がる毎日
役立たずな愛情表現
誰しも勝手に傷つくの
手折った花の咽せる馨り
迂濶な二人の駆け引きに
熾火のような恋でした
言葉遊びで火傷して
知ったかぶりの恋
吐いた言葉は嘘ばかり
今日と明日は繋がる毎日



October
融解地点はとっくに過ぎた
君が気付いた僕の弱さ
誰かを愛して消しましょう
溢れて零れて掬えない
振り回されるなら君がいい
滲む光のその奥で
泣くだけ泣いたら戻っておいで
知らん顔でも背中が見てる
縺れ絡んで切れた糸
ぬるむ水に浸かっても
やたら愛など叫ぶんじゃない
君と君の可愛い人へ


September
悪徳礼賛
嘯け青春
落ち込む暇もありゃしない
眼球に沈む記憶
舌で転がしゃ微かに甘く
降下するオレンジ
君を憎む為の愛か
蝶に為れない蛹
しがらみを君に
二度と逢えないフェアリーテール
僕の不釣り合いな悲劇
君は永遠がお好き
演技の度合いはこっちが上さ
不通が普通
乾いた世界の匂い
君に咲く薔薇は赤い
不安が馬鹿みたい
笑えない冗談ばかり
"愛"という言葉の陳腐さ
焦りが君を孤独にさせる

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