君の姿に見とれてしまう
いつもより早く家を出て、
なんとなく早くバスケがやりたかったから、
朝練に来てみた。
朝練まではあと一時間。
僕が一番だろう、と思って体育館に近付くと、
ダムダム
ボールをつく音とバッシュのスキール音が聞こえてきた。
一人分の音しか聞こえなかったので、一人で練習しているのであろう。
僕がこっそり覗いてみると、そこには、
「ハァ…ハァ…っし!」
バシュっとダンクを決めた火神君がいました。
凄い汗。多分もっと前から練習しているのであろう。
その華麗なボールさばきと、バスケが好きとすぐわかる笑顔にしばらく見とれていると、
「黒子?」
と、火神君に声をかけられました。
「あ、おはようございます」
「はよ。今日ははえーじゃねーか」
「火神君こそ」
「なんかバスケがしたくてなー」と、ボールを置いて頭に手をおく火神君。
ふたたびボールをとると、僕にニカッと笑顔で、
「一緒に練習しよーぜ!」
なんて言うから、
「…はい!」
と、そこらへんにバッグをおいて、火神君の側へ走った。
君の姿に見とれてしまう
(その笑顔が)
(大好きなんです)
火神うまうま。