先にいる君
「真ちゃーん!」
真ちゃんは毎朝いつも俺の先を歩いている。
変わったやつだと皆言うし、俺もそう思っているけど、
そこが好きなんだよなーって、つくづく思うわ。
「高尾か。相変わらずいつもテンションが高いな」
「元気が一番っしょ!真ちゃんが低いだけだってー」
「その呼び方はやめろといっている!」
ふと、真ちゃんの左手を見る。
そこには、かわいいウサギのぬいぐるみが握ってあった。
「ぶはっ、何ソレ真ちゃんかわいっアハハハハハハ」
「今日のおは朝のラッキーアイテムなのだよ!俺にこんな趣味はないっ!」
「そう言って、枕元にはぬいぐるみが沢山なんでしょー?」
「死ね!」
そう言って、ツカツカ先を歩く真ちゃん。
真ちゃんはツンデレだからあんまりデレないけど、
デレたらかわいーんだよなーなんて思いながら、
今日も、真ちゃんの背中を追いかけた。
先にいる君
(まってよ真ちゃーん!)
(ついてくるな!)
高緑美味しいし緑高も美味しい