第七話幾度も武器がぶつかりあう。そして、何度目か一度間合いを取ったとき、お互いの武器が真っ二つに折れた。 「いいねぇ。」 ガウルが折れた武器を捨てる。 「十分客を取れる腕前だ。」 そして、麒麟の背から降りる。 「だが、もうちっと派手な技が欲しいとこだなあ」 ガウルが麒麟に目配せをする。麒麟は後ろに下がった。 「俺らの戦は、見せて何ぼのシロモンだ……。」 ガウルが構え、紋章術を使う。 「強さと華麗さ……そして豪快さ。そこらへんが騎士と戦士の必須事項」 ガウルの両手の甲に浮かんだ光の紋章がガウルの手の動きに従って線を描く。 「そのための力が……この輝力だ!」 ガウルの両手両足に鉤爪のようなオーラが現れる。 「輝力開放!獅子王爪牙!!」 ガウルが飛び上がり、蹴りを食らわせる。 勇者はそれを折れてしまった武器で受け止めた。 ガウルの猛攻を勇者は必死に捌く。 「天雷……」 エネルギー球をガウルが勇者に投げ、勇者がそれを受ける。 そして、その後ガウルがすぐに跳んで攻撃する。 それが掠って勇者の防具が破壊された。 そして天井に着地したかと思うとすぐに天井を蹴って勇者に攻撃する。 「爆砕陣―――――!!」 そしてそのまま勇者もろとも壁に激突した。 (8/10) 前へ* 目次 #次へ栞を挟む |