ジャンがホームレスを指差す。
「ホントだって!今そこでこのホームレスのおっちゃんが
ハット帽のゴツイ奴に殺されたんだよ!!
そんでアクマの骨組みを体内に……」
「すまねェ、何でもねェんだ」
ホームレスがジャンの口を手で押さえる。
「せがまれて遊びに付き合ってたらこの子調子に乗っちまって……」
「んご!?」
「……」
マスターを見上げる。……やはり、このホームレスは……
「やっぱりな。」
「今度騒いでも相手にしねェぞジャン!」
男達は去って行った。
ホームレスの額にペンタクルが浮かぶ。マスターが対アクマ武器を発動した。
「僕の目はごまかせないよ。キミはアクマだ」
ホームレスの顔に一本の線が入り、アクマが破壊された。
「…………」
「ジャンくん……だっけ?キミ、アクマのことやたら詳しそうだけど何者だい?」
「キャ――――――――――――――!!!」
ジャンがマスターに突進する。
「ぐふ!?」
あまりの勢いにマスターが倒れ――ぐえっ
「エクソシストだ!初めて見た!!今の対アクマ武器ってやつ?
よく見せ……あれ?」
≪お、重い、早く、降り……≫
「狐が喋った!!」
≪ぐえっ≫