第三話




 ジャンがホームレスを指差す。

「ホントだって!今そこでこのホームレスのおっちゃんが
ハット帽のゴツイ奴に殺されたんだよ!!
そんでアクマの骨組みを体内に……」

「すまねェ、何でもねェんだ」

 ホームレスがジャンの口を手で押さえる。

「せがまれて遊びに付き合ってたらこの子調子に乗っちまって……」

「んご!?」

「……」

 マスターを見上げる。……やはり、このホームレスは……

「やっぱりな。」

「今度騒いでも相手にしねェぞジャン!」

 男達は去って行った。
 ホームレスの額にペンタクルが浮かぶ。マスターが対アクマ武器を発動した。

「僕の目はごまかせないよ。キミはアクマだ」

 ホームレスの顔に一本の線が入り、アクマが破壊された。

「…………」

「ジャンくん……だっけ?キミ、アクマのことやたら詳しそうだけど何者だい?」

「キャ――――――――――――――!!!」

 ジャンがマスターに突進する。

「ぐふ!?」

 あまりの勢いにマスターが倒れ――ぐえっ

「エクソシストだ!初めて見た!!今の対アクマ武器ってやつ?
よく見せ……あれ?」

≪お、重い、早く、降り……≫

「狐が喋った!!」

≪ぐえっ≫




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