▼ リボン取りたくなるぐだ子とヘクトールおじさん
歩く度、ぽんぽんと青いリボンが跳ねる。
それについ手を伸ばし、グイッと引っ張る。
そのままリボンはシュルリと解ける…
と思ったのだが、
「ぐぇ!」
そのままヘクトールの首が後ろに反れた。
「……ごめんヘクトール。」
「げほっ…なんだ我が愛しのトロイア か…」
「それ、取れないんだね。」
「ん?取ろうと思えば取れるぜ?」
確かにヘクトールの青いリボンは簡単に取れる。
「……?」
「オジサン、サーヴァントだからさ。
こういう装飾も魔力で出来てんのよ。」
という言葉と同時にリボンは消えてまた髪に戻る。
「魔力で出来てるのは取れないの?」
「オジサン、背後は基本気をつけてるからさ、
あーんがい取れないだわ。
気を抜いてりゃァ取れるが……」
「ふーん」
と返答しながら手を伸ばしたら今度は簡単に取れた。
「あ、こら。」
「…オジサン、気抜かないんじゃないの?」
「カルデアの中で リツカ の前だったら
話は別ってやつだよ。」
なんて頭をポンポンされた。