▼ 現パロいちゃいちゃロマぐだ
ふわふわと雪が舞っていた。
「わ!雪!雪だよロマニ!」
「あ〜ホントだ。どうりで冷えるわけだねぇ…。」
娘は窓から外を覗いてはしゃぐ。
男はその様子を笑いながら見ていた。
「こたつ、出しといてよかったよ。
ほら、リツカちゃん。此処温かいよ。」
「わーい!」
そういってカーテンをしめ、
駆け寄る娘は男の隣を陣取る。
「ロマニ、ミカン剥いてあげる〜」
「わぁ、ありがとうリツカちゃん。」
男が娘の額に軽くキスすると
娘は照れくさそうに笑う。
「はい、ロマニ!あーん」
「わーい」
ミカンを男の口に運ぶと嬉しそうに笑って食べる。
その姿が娘は堪らなく愛おしく感じて幸せになる。
「はい、おかえし。あーん」
「えへへ」
こうやって口に運ぶと
だいたいこうやってお返しをくれる。
最初は照れくさかったけども
今ではそれが定番になっている。
「美味しいね、ロマニ。」
「おいしいね、リツカちゃん。」
カーテンの向こうで
相合傘がこっそりその様子を見ているのを
娘だけが知っていた。