▼ アリスインナイトメアみてたからつい
暗く、寒い、鉄格子で囲まれた部屋の
小さなベッドに、一人の少女がいた。
少女の名はリツカ。
症例 % @[8)3 。
最も重い症状で此処に少女はいた。
「……」
少女は声もなく訴えていた。
私は異常じゃない。
私のせいじゃない。
「ああ、そうだとも!」
いつの間にか、天井に一人の男が立っていた。
男はひらりと少女の目の前に着地して
黄金色の瞳で少女を愉快げに眺めて
にぃっと笑った。
「お前には何の落ち度もない。
間違いの一つもない。
ならば、やることはただ一つだ。」
焼けた喉が叫んでいた
復讐を!
と。
「さぁ、アリス 、
不思議の国はお終いだ。そして、
愉快な劇 の始まりだ。」
その日、一人の少女が病院から消えた。
その日、一つの国が混沌と化した。
その日、
一人の少女が声を上げて笑っていた。