▼ 殺人鬼な巌窟王とロリぐだ子(パロ)
暗くて明るい満月の夜。
血塗れの、その人は。
とても、綺麗で。
神様だと思いました。
「ご主人様 !」
古い洋館の重い扉を開けると、
幼さの残る少女が笑顔で男を出迎える。
「あぁ、帰ったリツカ。」
「ご主人様 、
リツカいい子にしてました!」
「そうか。いい子だ、俺のリツカ。」
ある満月の日、人を殺した。
その様子を幼子が見ていた。
当然、殺すつもりだった。
幼子の言葉を聞くまでは。
『神様?』
血塗れの、殺人鬼を
その幼子は『神』と呼んだ。
あまりの衝撃、あまりの愉快さに
思わずその手を止めた。
そして今、その幼子は
なかなかに良い成長をしていた。
「ご主人様 晩御飯出来てますよ!」
「あぁ、今食べよう。」
最近は料理もうまい。
「ご主人様 、あとでお風呂入りましょうね!」
「あぁ。入ろうか。」
あぁ、成長が楽しみだ。