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寂しがりぐだ子とエミヤ(弓)

この娘は、

別れが寂しい と泣いた。

また会える そう言っても、
別れは仕方の無い事だ そう思っても、
ポロポロ涙を流して泣いた。

そんな娘を抱きしめて、何度あやした事だろうか。

「ぐすっ……」
「ほら、泣きやみたまえリツカ。」

コートをぎゅっと掴んで嗚咽を堪える姿が哀れで。


「エミヤぁー…」


フワフワとした髪を撫でると
ほんの少しだけ嗚咽が収まる。
両手で頬を包んでふにふにと摘む。

「ぅー…」

やっと収まった。

「ほら、少し寝よう。」

ひょいっと抱き上げてと
泣き疲れて眠いのか何の反応もない。
ただ、小さくコクリと頷く。


マイルームにつく頃には熟睡して
つついても起きないだろう。
うつらうつらと船を漕ぐリツカに
少々警戒心が無いのではないか
などと苦笑しつつ、
マイルームの扉を開いた。











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