▼ あばばば金ちゃんとぐだ子ちゃん
鮮やかな碧い目が此方をじぃっと見ていた。
「……きんちゃ」
「うぉああああああああ?!」
名を呼ぼうとしたら
全力で後ずさりをしてこちらから離れる。
「あばばばばばば」
リツカの手の中には
金ちゃんこと坂田金時のサングラス。
リツカが小さいが故に
下を向いたらポロリととれてしまったのだ。
「ご、ごめん金ちゃん!」
「あぁぁぁあぁぁああぁぁ」
「き、金ちゃんが金ちゃんがバーサーカーしてる!」
慌てふためき言葉を成していない彼は
恐らくリツカが差し出している
サングラスを受け取りたいのだろうが
リツカに近づけないために受け取れない。
「あばばばばば」
目を隠して蹲り耳まで真っ赤にしていた。
その姿を可愛いと思いカメラで取っていたら
マシュに怒られた。