▼ むっつりしかいないカルデアwith黒髭紅茶槍兄
「ごるぁああああああ!!!!」
リツカの
さして珍しいものではなくなった怒号が廊下に響き、
その数秒後黒ひげことティーチに
飛び蹴りをしてすっ飛ばすリツカの姿があった。
ずべしゃ、
とでも擬音をつけたくなるような倒れ方だ。
その音に、何事かと
近くの部屋で口喧嘩をしていたのであろう
エミヤとクー・フーリンがひょこりと覗きに来る。
「よーリツカの嬢ちゃんどーしたー?」
「いったいな、…彼はどうした…?」
以前廊下に倒れているティーチに若干困惑する。
「聞いてよ!!こいつ!私の下着、
オールレースとかフリルとかの
すっけすけのやつにしやがったんだよ!!!!」
大きな声で何を言っているのかこのマスターは。
「拙者の好みのパステルカラーてんこ盛りですぞ!デュフフ!」
そしてこいつもなにをいっているのやら。
だがしかし、このカルデアには
どうもむっつりしかいないらしい。
「下着は白一択だろう」
といったエミヤに右ストレート。
「黒のが色気あるだろーよ」
といったクー・フーリンにアッパーが決まるまで
あと30秒。