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テーマ「推しとの恋」
- ナノ -

名前変換なし   (鶴姫)

「私、もう死んじゃうから後よろしくね。」


姉様は、にこやかに言った。

「え…?」
「私が死んだら、鶴が巫よ。
 私は常世の国で待っているから。」
「い、いやです!姉様がいなくなるなんて…!」
「ううん。もう決まっているの。
 それに…」

姉様は、私の頭を撫でてこういうのです。



「私はもう限界みたいなの。」




そういった瞬間、姉様の体が、壊れた。
弾けて飛び散る赤、鉄の匂い、悲鳴。
恐怖と絶望と悲しみで、
泣くことしかなかった。

そして、私は巫になった。

姉よりも強い力を持って巫になった。
ちょっとのことじゃ
へこたれなくなった。
ちょっとのことじゃ
怖いなんて思わなくなった。

けれど、



姉様がいない世界は
空虚な気がしてならぬのです。



貴女はもういないの。
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