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テーマ「推しとの恋」
- ナノ -

膝枕   (天海)











起きたら、何故か
天海に膝枕されていた。


「…?!」
「おや、おはようございます。」
「て、天海。」
「何故逃げようとするのです。
 まだ眠っていても
 構いませんよ…。」

慌てて起きようとしたが
天海に阻止された。
正直苦手な人物なのだが、
存外居心地が良くて困る。


「…………」
「Not、
 お前が私に擦り寄るなど、
 珍しい事もあるものですね…。」
「…うっせぇ………」
「恥ずかしがることなど
 ないでしょう?」
「恥ずかしがってねぇ……ふぁ…」
「あくびですか…。
 …まだ眠いのでしょう…?
 眠ってしまいなさい。」
天海の手が緩く頭を撫でる。
「安心なさい。
 寝首を掻く、
 なんてことはしませんから。」
「…寝首を掻くんなら金吾にしなよ…」
「………嗚呼、
 その手がありましたね…」

少し遠くで、秀秋の
「絶対ヤメテ!!!!」
という叫びが
聞こえたような気がしたが
気にせず目を閉じた。




          膝枕

(足が痺れてきました。)
(Zzz…)1



 


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