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オニワカと主2ちゃん

差し出されたその手は、とても小さかった。
自分よりもずっとずっと。

それなのにどうしてだろうか。
その手が自分よりもずっとずっと大きく見えた。

「…オニワカ?」

じっとその手を見つめていたのだが、
目の前の少女の声にハッと我に返った。
差し出した手はそのままに、
少し不安げな瞳がこちらを見ていた。

「ん、いや、なんでもねぇよ。コノハ様。」

差し出された手を握る。
あぁ、やはりその手は小さかった。
小さくて、あたたかい。

「わ、オニワカの手すごく冷たい!」
「いやコノハ様の手が熱いだけだ。」

その手をぎゅっとつかんで、引き寄せる。

あぁ、その手の熱が移るように、
その心も、此方に移ってはくれないだろうか。
この小さな心を、その手で包んではくれないだろうかと。




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